後素(読み)コウソ

デジタル大辞泉 「後素」の意味・読み・例文・類語

こう‐そ【後素】

《「論語八佾はちいつの「絵事は素を後にす」から。「素」は、白色絵の具の意》絵画異称

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「後素」の意味・読み・例文・類語

こう‐そ【後素】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「素」は、白、また、白の絵の具の意。絵を描く時、白という色彩最後に加えるものだという「論語‐八佾」に見える孔子ことば絵事素」から出た語 ) 絵画の異称。
    1. [初出の実例]「仍見倭漢両会写真画障各一張容鬢皆顕於後素、詞句足其中丹」(出典本朝文粋(1060頃)九・藤亜相山庄尚歯会詩序〈菅原文時〉)
    2. [その他の文献]〔周礼‐冬官・画

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「後素」の読み・字形・画数・意味

【後素】こうそ

素は胡粉。絵をしあげる。〔論語、八子夏問うて曰く、~素、以て絢(けん)と爲すとは、何の謂(いひ)ぞやと。子曰く、繪事(くわいじ)は素を後にすと。

字通「後」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

大臣政務官

各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...

大臣政務官の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android