志戸平温泉(読み)しどたいらおんせん

日本歴史地名大系 「志戸平温泉」の解説

志戸平温泉
しどたいらおんせん

[現在地名]花巻市湯口

豊沢とよさわ川沿いにさかのぼった奥羽山脈山間にある温泉で、河岸段丘上に立地する。泉質は含食塩芒硝泉、湯温は摂氏六八―八一度。花巻から同所さらに奥の大沢おおさわなまりの温泉に通ずる道を湯の道とよび、上根子かみねこにある道標に「右ハゆみち 左ハきよみず」と記される。「邦内郷村志」に温泉として「在志戸平、民戸有十一戸、恐可書尻戸平哉、此地温泉患瘡疥人浴之則愈、又有茄蕨之湯壺、温泉上嶺名剣山絶景地其風景難記(中略)温泉春夏交花城万戸多群集」と記す。延享四年(一七四七)成立とみられる従花巻夏油温泉迄一見記(門屋文書)には「浴湯壱ケ所浴宇なし、肥前瘡ニ験有、傍蕨を煮る熱湯壱ケ所有、毎年此所より湯煮蕨を拵盛岡之御用ニ納る」などとある。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「志戸平温泉」の意味・わかりやすい解説

志戸平温泉
しどたいらおんせん

岩手県中南部、花巻市(はなまきし)にある温泉。豊沢(とよさわ)川の渓流に臨む。782年(延暦1)の発見と伝え、湯治場に利用されてきたが、近年、千人風呂、温泉プールなどが整備された。花巻温泉郷県立自然公園一部。泉質は塩化物泉など。JR東北本線花巻駅からバスの便がある。

[川本忠平]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「志戸平温泉」の意味・わかりやすい解説

志戸平温泉
しどたいらおんせん

岩手県中西部,花巻市の中心から約 10km北北西にある温泉。北上川支流豊沢川渓口近くに位置し,花巻温泉郷県立自然公園に含まれる。泉質は単純泉。泉温は約 70℃。古くから知られた自炊客用の湯治場であったが,近年は温泉プールや遊園地などの観光施設をもつ。

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デジタル大辞泉プラス 「志戸平温泉」の解説

志戸平温泉

岩手県花巻市、県中央部、豊沢川の渓流沿いにある温泉。花巻温泉郷の温泉のひとつ

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