デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「志水甚五」の解説
志水甚五(初代) しみず-じんご
寛永9年豊前(ぶぜん)小倉藩(福岡県)前藩主の細川忠興(ただおき)にしたがい,伯父平田彦三とともに中津から肥後(熊本県)八代(やつしろ)にうつる。伯父にまなび,鷲(わし),竜などを真鍮(しんちゅう)で肉厚に象眼する厚手の鉄鐔(つば)をつくる。延宝3年5月死去。名は一幸。通称は仁兵衛(じんべえ)。
志水甚五(2代) しみず-じんご
元和(げんな)6年生まれ。初代志水甚五の子。肥後熊本藩主細川家の抱え工として,装剣金具をつくる。父と同様の鉄鐔(つば)をつくり,「甚五」「永次」の銘をきった。宝永7年1月死去。91歳。名は永次。