幕別町(読み)まくべつちよう

日本歴史地名大系 「幕別町」の解説

幕別町
まくべつちよう

面積:三四〇・四六平方キロ

昭和二一年(一九四六)九月中川なかがわ幕別村が町制を施行して成立。十勝支庁管内のほぼ中央部、東流してさらに南東へ流れる十勝川の南岸に位置する。南から札内さつない川・途別とべつ川・糠内ぬかない川・猿別さるべつ川とその支流が北へ流れ、十勝川に合流する。十勝川を挟み北は同郡池田いけだ町と河東かとう音更おとふけ町、西は帯広市、南は河西かさい更別さらべつ村と広尾ひろお忠類ちゆうるい村、東は中川郡豊頃とよころ町。北部をJR根室本線がほぼ東西に通り、幕別・札内の二駅がある。同線にほぼ沿うように国道三八号が西から東に通り、北東端で東に国道二四二号を東に分岐したのち十勝川に沿って南東へ下る。国道分岐点周縁が人口集中地区近世はトカチ場所のうち。明治二年(一八六九)八月の国郡設定により十勝国中川郡に属し、同年九月から同四年八月まで駿河静岡藩支配地に割当てられた。


幕別町
まくべつちよう

2006年2月6日:中川郡幕別町が広尾郡虫類村を編入
【忠類村】北海道:十勝支庁
【幕別町】北海道:十勝支庁

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「幕別町」の意味・わかりやすい解説

幕別〔町〕
まくべつ

北海道南東部にある町。北部を十勝川が東流する。 1946年町制。 2006年忠類村を編入。地名はアイヌ語マクンベツ (山ぎわを流れる川の意) に由来。十勝平野畑作農業の中心地で,テンサイ,ジャガイモ,コムギ,豆類などの栽培が行なわれ,肉牛,乳牛中心の畜産も盛ん。酒造合板製材などの軽工業が発達。北西部の札内 (さつない) は,帯広市の住宅地化が進み,近くに幕別温泉がある。南部の忠類ではナウマンゾウ化石が発掘され,忠類ナウマン象記念館がある。 JR根室本線,国道 38号線,236号線,336号線が通る。面積 477.64km2。人口 2万5766(2020)。

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