惣社(総社)(読み)そうじゃ

百科事典マイペディアの解説

惣社(総社)【そうじゃ】

国・郡・郷など一定地域内にある神社の祭神を1ヵ所に勧請し祀った神社。総社とも記す。国ごとに設けられた一国の惣社が最もよく知られる。これは国司が管内の諸社に巡拝し幣帛を奉る行為(神拝という)を省くため,平安時代後期に至り,諸社を国衙(こくが)・国府近くに合祀したものとされ,第一義的には国衙における神事執行施設であった。また惣社では国司の着任儀式が行われたことが知られ,国衙行事の重要な施設でもあった。惣社の史料上の初見は,承徳2年(1098年)因幡(いなば)国守に任じられた平時範(ときのり)が,翌3年任国に向かった時の日記《時範記》同年2月条とされ,美作・因幡国境での境迎えの儀や因幡国衙での儀式の次第が記されている。中世・近世にもさまざまな地域における惣社の称がみられた。地名化の例として岡山県総社市などがある。
→関連項目神社

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

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