(読み)キ

デジタル大辞泉 「愧」の意味・読み・例文・類語

き【愧】[漢字項目]

[音]キ(呉)(漢) [訓]はじる はじ
はじる。はじ。「愧死愧色慚愧ざんき

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精選版 日本国語大辞典 「愧」の意味・読み・例文・類語

ぎ【愧】

  1. 〘 名詞 〙 仏語。罪をおそれること。みずからの罪を他に対して恥じること。または、その心。慚(ざん)に対する語。
    1. [初出の実例]「有二白法、能救衆生、一慙二愧、慙者自不罪、愧者不他作、慙者内自羞恥、愧者発露向人、慙者羞人、愧者羞天、是名慙愧」(出典教行信証(1224)三)
    2. [その他の文献]〔摩訶止観‐一〇下〕

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普及版 字通 「愧」の読み・字形・画数・意味


13画

(異体字)
13画

[字音]
[字訓] はじる

[説文解字]

[字形] 形声
声符は鬼(き)。〔説文十二下字を出して「慙(は)づるなり」とし、重文として愧を録し、「或いは恥の省に從ふ」とする。慙字条十下に「(は)づるなり」とあって互訓金文に隗姓の字とするもので、愧とはもと別の字と思われるが、〔玉〕にも愧・を同字とし、文献にも通用の字として用いる。

[訓義]
1. はじる、はじ、はずかしめる。
2. せめる、とがめる。

[古辞書の訓]
〔名義抄〕愧 ハヅ 〔字鏡〕愧 ハヂ・シタガフ・クユ

[熟語]
愧畏・愧荷愧慨・愧汗愧咎愧怯愧懼・愧屈・愧行愧恨・愧愧慙・愧死・愧・愧謝愧羞愧悚・愧笑・愧色愧辱・愧心愧惜愧沮愧赧・愧嘆・愧恥・愧愧靦愧佩・愧服・愧愧忿愧憤愧慄
[下接語]
懐愧・含愧・顔愧・慙愧・羞愧・赧愧・痛愧・靦愧・内愧・念愧・俯愧・憂愧

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「愧」の意味・わかりやすい解説


仏教用語。他人に対し自己の罪を恥ること。これに対し,自己の罪をみずから反省し,恥ることを慙といい,慙愧 (ざんぎ) と並べ用いられる。

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