戦争レクイエム

デジタル大辞泉プラスの解説

戦争レクイエム

イギリスの作曲家ベンジャミン・ブリテン独唱・児童合唱と管弦楽のための作品(1960-61)。原題《A War Requiem》。第二次世界大戦中、ドイツ軍の攻撃で破壊され、新たに建てられたコヴェントリーの大聖堂の献堂式のために作曲された。歌詞はウィルフレッド・オーエンの反戦詩に基づく。

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デジタル大辞泉の解説

せんそうレクイエム〔センサウ‐〕【戦争レクイエム】

《原題、War Requiemブリトゥンレクイエム。1960年から1961年にかけて作曲。第二次大戦中ドイツ軍の攻撃で破壊され、新たに建立されたコベントリー大聖堂の献堂式のために作曲。歌詞はウィルフレッド=オーエンの反戦詩に基づく。

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世界大百科事典 第2版の解説

せんそうレクイエム【戦争レクイエム War Requiem】

イギリスの20世紀の代表的な作曲家ブリテン晩年の作品(作品番号66)。第2次世界大戦の空襲で破壊されたコベントリー大聖堂の新築記念のために作曲し,1962年5月30日,ブリテン自身の指揮フィッシャー・ディスカウその他のソロ,バーミンガム市立交響楽団によって初演された。作品の編成は,ブリテンの作品のなかでも最も大規模なものの一つで,ソプラノテノールバリトンのソロ,混声合唱,少年合唱,室内オーケストラ,大オーケストラ,オルガンよりなる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

戦争レクイエム
せんそうれくいえむ
War Requiem

イギリスの作曲家ベンジャミン・ブリテンのレクイエム。第二次世界大戦で破壊されたイギリスのコベントリー大聖堂の再建献堂式(1962)のために作曲された。単に死者の霊を慰める音楽ではなく、戦争という悲劇を二度と繰り返すまいとする願いと誓いが歌われている。歌詞には、通常のレクイエムに用いられるラテン語の典礼文以外に、イギリスの詩人W・オーウェンの詩も使い、全体は六楽章からなる。〔1〕典礼文を歌うソプラノ独唱・混声合唱・管弦楽、〔2〕オーウェンの詩を歌うテノール独唱・バリトン独唱・室内管弦楽、〔3〕ステージの最奥で典礼文の一部を歌う児童合唱、という三つのグループからなる編成で、ブリテンの音楽の集大成ともいえる大規模な作品である。日本初演は1965年(昭和40)。

[三宅幸夫]

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世界大百科事典内の戦争レクイエムの言及

【ブリテン】より

…最後の《ベニスに死す》(1973)に至るまでの14作のオペラは世界各国で上演されており,56年来日した際に鑑賞した能《隅田川》に基づく《カーリュー・リバーCurlew River》(1964)など小編成のオペラにも特色を発揮している。オペラ以外でも《青少年のための管弦楽入門――パーセルの主題による変奏曲とフーガ》(1945),《戦争レクイエム》(1961)なども世界的に演奏されている。その作風は,技巧的には折衷的であるが,現代に訴えかける内容と巧妙な表現力によって広い音楽公衆をひきつける魅力をそなえている。…

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