デジタル大辞泉
「打払う」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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うち‐はら・う‥はらふ【打払】
- 〘 他動詞 ワ行五(ハ四) 〙
- ① 除き捨てる。叩いたり、横に打ったりして取り除く。
- [初出の実例]「わが尾には 霜な降りそと 白たへの 羽さしかへて 宇知波良比(ウチハラヒ) さ寝(ぬ)とふものを」(出典:万葉集(8C後)一五・三六二五)
- 「いとしげう侍りし道の草も、すこし、うちはらはせ侍らんかし」(出典:源氏物語(1001‐14頃)宿木)
- ② ちり、くずなどを除き清める。掃いたりふるったりしてきれいにする。
- [初出の実例]「真袖(まそで)もち床(とこ)打払(うちはらひ)君待つと居りし間に月かたぶきぬ」(出典:万葉集(8C後)一一・二六六七)
- 「二間(ま)なる道場をうちはらひ、これへと請じ入れつつ」(出典:曾我物語(南北朝頃)一二)
- ③ 打ちかかったり、払ったりして追いのける。払いのける。
- [初出の実例]「其の蛇咋(く)はむと将ば、此の比礼(ヒレ)を以て三たび挙(ふ)りて打撥(うちはらひ)たまへ」(出典:古事記(712)上)
- 「びしゃもんれんがの面白さに、悪魔降伏うちはらふ鉾を汝にとらせけり」(出典:虎明本狂言・連歌毘沙門(室町末‐近世初))
- ④ ( 打払・撃払 ) 銃砲などを撃って敵を追い散らす。
- [初出の実例]「大目付え〈略〉、おろしゃ船と見請候はば、厳重に打払ひ」(出典:御触書天保集成‐一〇五・文化四年(1807)一二月)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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