追立てる(読み)オイタテル

デジタル大辞泉 「追立てる」の意味・読み・例文・類語

おい‐た・てる〔おひ‐〕【追(い)立てる】

[動タ下一][文]おひた・つ[タ下二]
追ってほかへ行かせる。「やじうまを―・てる」
借家などの立ち退きを迫る。「家を―・てられる」
せきたてる。せかす。「原稿の締め切りに―・てられる」
[類語](1)(2追い出す追い払う追っ払うたたき出すはじき出すつまみ出す追い落とす打ち払う追い散らす蹴散らす駆り立てる退ける追い返す駆逐追放放逐/(3急く急かす急き立てる急ぐ追いまくる

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精選版 日本国語大辞典 「追立てる」の意味・読み・例文・類語

おい‐た・てるおひ‥【追立】

  1. 〘 他動詞 タ行下一段活用 〙
    [ 文語形 ]おひた・つ 〘 他動詞 タ行下二段活用 〙
  2. 今いる場所から強制的に立ち退かせようとする。追い出そうとする。立ち退きを迫る。追い払おうとする。おったてる。
    1. [初出の実例]「かやうの例ならぬこと候へば、まづおひたてさせ給ふに、いと軽々(きゃうぎゃう)候ふや」(出典栄花物語(1028‐92頃)若ばえ)
  3. ぐずぐず行く者を後ろからせきたてて早く行かせる。おったてる。
    1. [初出の実例]「大なる鬼、二人きたりて、我をとらへて、をひたてて、ひろき野を行くに」(出典:宇治拾遺物語(1221頃)三)
  4. せきたてるようにして、物事をさせる。
    1. [初出の実例]「扨ももろき身躰(しんだい)取集めて弐百貫、やりての粂がおひ立てける」(出典:浮世草子西鶴置土産(1693)一)

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