折衷(読み)セッチュウ

デジタル大辞泉 「折衷」の意味・読み・例文・類語

せっ‐ちゅう【折衷/折中】

[名](スル)いくつかの異なった考え方のよいところをとり合わせて、一つにまとめ上げること。「両者意見を―する」「和洋―」「―案」
[類語]混合混じる混ざる混交雑多まぜこぜちゃんぽん交錯

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精選版 日本国語大辞典 「折衷」の意味・読み・例文・類語

せっ‐ちゅう【折衷・折中】

  1. 〘 名詞 〙 両方のよいところをとってほどよく調和させること。相反する意見の中ほどをとって言説を組み立てること。斟酌(しんしゃく)すること。
    1. [初出の実例]「乾政官奏。百姓輸調。其価不同。理湏折中以均」(出典続日本紀‐天平宝字三年(759)九月戊寅)
    2. 「今余れ是れを折衷(セッチウ)して先つ修し改むるも一理ありといふわけをいはば」(出典:授業編(1783)九)
    3. [その他の文献]〔漢書‐貢禹伝〕

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普及版 字通 「折衷」の読み・字形・画数・意味

【折衷】せつちゆう

折中。〔論衡、自紀〕上はより、下(しも)秦・より來(このかた)に臻(いた)るまで、折衷するにを以てす。理を材に析(わか)つこと、衡(はかり)のらかなるが如く、鑑(かがみ)の開くが如し。

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