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指南車 シナンシャ

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デジタル大辞泉の解説

しなん‐しゃ【指南車】

車の上に人形が装置され、車が移動しても人形の手は常に南を指すように作られたもの。中国古代の黄帝の作とも周公の作ともいわれる。

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世界大百科事典 第2版の解説

しなんしゃ【指南車 zhǐ nán chē】

古代中国の方角を示す車。3世紀前半の三国時代に馬鈞が造り,晋以降皇帝の行列に加えられた。《古今注》によると,はるかに古く黄帝が蚩尤(しゆう)を討伐したとき,蚩尤は霧をまき起こして黄帝の軍隊を苦しめたが,黄帝は指南車を造って軍隊に方角を知らせたという。正確な指導を意味する〈指南〉の語の由来である。しかし,この伝説により,指南車は磁石と混同されたことがあったが,これはまったく別物である。車上に人形が置かれ,あらかじめ南向きにセットされた人形は車の方向が変化しても,歯車仕掛で人形の向きが変わらないくふうが施されている。

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大辞林 第三版の解説

しなんしゃ【指南車】

中国古代の、方向指示装置のある車。歯車仕掛けで、初めに南に向けておくと、車上の人形の手が常に南を指すというもの。黄帝が作ったとも、周公が作ったとも伝えられる。
手引きとなる物事。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

指南車
しなんしゃ

古代中国でつくられた方向を指し示す車。その発明については、中国の伝説上の人物である黄帝が蚩尤(しゆう)を攻めた際、彼の軍隊が霧の中で方向を見失ったが、黄帝が指南車をつくって方角を知り、蚩尤を滅ぼした、と伝える。左右2輪の車の上に、その両輪に連動するようにつくられた数個の歯車を入れた箱がのせられ、さらに歯車箱に連結する垂直な軸上に木製の人形が置かれた。最初、人形に南をささせておくと、以降は車の進行方向が変わっても、歯車の仕掛けによって人形はつねに南をさし続けるようになっており、磁石などは利用していない。漢(かん)の張衡(ちょうこう)や三国時代の馬鈞(ばきん)らも製作したとされ、祖沖之(そちゅうし)は木製から銅製に改めた。『宋史(そうし)』の「輿服志」(1027)には指南車の記事がある。
 指南車が南をさして人を導いたことから、指南の語は、手引き・案内の意となり、さらに技芸を指導・教授する人を指南番・指南役などというようになった。[内田 謙]

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