(読み)チョウ

デジタル大辞泉 「挑」の意味・読み・例文・類語

ちょう【挑】[漢字項目]

常用漢字] [音]チョウ(テウ)(呉)(漢) [訓]いどむ
相手行動を仕掛ける。いどむ。「挑戦挑発

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精選版 日本国語大辞典 「挑」の意味・読み・例文・類語

いどみ【挑】

  1. 〘 名詞 〙 ( 動詞「いどむ(挑)」の連用形名詞化 )
  2. 優劣をきそい争うこと。張り合うこと。競争戦争。挑戦。
    1. [初出の実例]「この御中どものいどみこそあやしかりしか」(出典:源氏物語(1001‐14頃)紅葉賀)
  3. 恋をしかけること。関係を迫ること。求愛
    1. [初出の実例]「昔の懸想のをかしきいとみには」(出典:源氏物語(1001‐14頃)玉鬘)

いどまし【挑】

  1. 〘 形容詞シク活用 〙 ( 動詞「いどむ(挑)」を形容詞化したもの ) 負けまいとして張り合うさま。競争心が強い。
    1. [初出の実例]「いどましからぬ、かざし争ひかな」(出典:源氏物語(1001‐14頃)葵)

挑の派生語

いどまし‐げ
  1. 〘 形容動詞ナリ活用 〙

挑の派生語

いどまし‐さ
  1. 〘 名詞 〙

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普及版 字通 「挑」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 9画

[字音] チョウ(テウ)・トウ(タウ)
[字訓] たわめる・いどむ・かかげる

[説文解字]

[字形] 形声
声符は兆(ちよう)。兆は卜兆。卜兆を(や)いて、そのはじけ裂ける意から、勢いよくはずむような状態をいう。〔説文〕十二上に「撓(たわ)むなり」とあり、手で強く力を加えることを挑、また足で力を加えることを跳という。

[訓義]
1. たわめる、まげる、みだす、ゆする。
2. いどむ、いざなう、さそう、おびきだす。
3. かかげる、になう、うつ、さらう、せまる、えぐる。
4. 佻(ちよう)と通じ、かるい、はやい、もてあそぶ。

[古辞書の訓]
名義抄〕挑 カカグ・クシル・ナク・タスク・ヲサム・メグル・ハラフ・イトナム・シタタム・サル・イドム・ソク・クダク・クビル・キヅナ・アク・タマサカ・カイカヘス・シリゾク・トル

[語系]
挑・跳・誂dyは同声。挑は挑戦。言を以て呼びかけいどむ口合戦を誂という。提dye、diekはみな同系の語で、力をこめてもち、これをうち、投(とうてき)することをいう。

[熟語]
・挑・挑引挑花・挑挑刮挑筋・挑抉・挑唆・挑試挑取挑織・挑戦挑選・挑剔挑敵挑灯・挑刀挑動挑撥挑匕挑揀挑達・挑
[下接語]
軽挑・針挑・担挑・目挑

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