懸想(読み)ケソウ

デジタル大辞泉 「懸想」の意味・読み・例文・類語


け‐しょう〔‐シヤウ〕【懸想】

けそう(懸想)

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精選版 日本国語大辞典 「懸想」の意味・読み・例文・類語

け‐しょう‥シャウ【懸想】

  1. 〘 名詞 〙けそう(懸想)懸想(けしょう)ず懸想(けそう)ず
    1. [初出の実例]「さやうのけしゃうなど、おしなべては習ひ給はぬ心地に、人も怪しと思はむとつつましくて」(出典:承応版狭衣物語(1069‐77頃か)三)

け‐そう‥サウ【懸想】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「けんそう(懸想)」の撥音「ん」の無表記 ) 思いをかけること。恋すること。恋いしたうこと。恋慕。けしょう。
    1. [初出の実例]「私のけさうもいとよくしをきて案内も残る所なくみ給へをきながら」(出典:源氏物語(1001‐14頃)夕顔)

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