掻っ払う(読み)カッパラウ

デジタル大辞泉 「掻っ払う」の意味・読み・例文・類語

かっ‐ぱら・う〔‐ぱらふ〕【×掻っ払う】

[動ワ五(ハ四)]《「かきはらう」の音変化》
人目を盗んでそこにある物をかすめ取る。かっさらう。「店頭品物を―・う」
勢いよく横に払う。なぎ払う。「向こうずねを―・う」
[可能]かっぱらえる
[類語]分捕る掠める盗む取る盗み取る掠め取る手を掛ける盗み窃盗盗用

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精選版 日本国語大辞典 「掻っ払う」の意味・読み・例文・類語

かっ‐ぱら・う‥ぱらふ【掻払】

  1. 〘 他動詞 ワ行五(ハ四) 〙 ( 「かっ」は接頭語 )
  2. 横になぎ払う。
    1. [初出の実例]「向脛を掻払(カッパラ)って、ぎゃっと傾倒(のめ)らしてくれますわ」(出典日本橋(1914)〈泉鏡花四三)
  3. すきをねらって、他人の品物を盗む。
    1. [初出の実例]「アニサはゑいところが、かっぱらうが近道」(出典:滑稽本・寒紅丑日待(1816‐26)うれしい事)
    2. 「いつ主人のものをかっぱらふか油断も隙もありゃしない」(出典:海に生くる人々(1926)〈葉山嘉樹〉七)

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