攀禽類(読み)ハンキンルイ

デジタル大辞泉 「攀禽類」の意味・読み・例文・類語

はんきん‐るい【××禽類】

鳥の生態による分類で、木をよじ登る習性をもつもの。森林にすみ、あしゆび前後に2本ずつ向く。キツツキオウムカッコウなど。

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精選版 日本国語大辞典 「攀禽類」の意味・読み・例文・類語

はんきん‐るい【攀禽類】

  1. 〘 名詞 〙 鳥類の分類上の旧目名。一八一一年に提唱された目で、あしのゆびが二本は前、二本は後ろを向いている鳥をまとめたもの。その後の研究で、オウム目キヌバネドリ目などが分離され、さらにキツツキ科など数科も分けられて、最後にはオオハシゴシキドリミツオシエの三科を含む目とされた。現在は再びキツツキ科などと合併されてキツツキ目と呼ばれ、この名は使用されていない。攀木類。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「攀禽類」の意味・わかりやすい解説

攀禽類
はんきんるい
scansores

18世紀から19世紀なかばにかけての、鳥類の生態による分類区分の一つ。正式に分類群としたのはドイツのイリガーJohann Illigerで(1811)、そのなかにオウム、インコ、オオハシ、キヌバネドリエボシドリ、カッコウ、キリハシオオガシラ、キツツキといったさまざまな鳥を含めた。この分類は現在では用いられていないが、昭和初期までの本にはこの名前はしばしばみられた。

浦本昌紀

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