整理回収銀行(読み)せいりかいしゅうぎんこう

ASCII.jpデジタル用語辞典の解説

整理回収銀行

経営破たんした金融機関の事業再生を目的に、不良債権の買い取りや回収などを行なう公的金融機関。もともとは東京協和と安全信組の破たん処理を目的に、95年に設立された「東京共同銀行」が母体。96年に「整理回収銀行」に改組され、さらに99年4月に住宅金融債権管理機構と合併。現在は整理回収機構として、経営破たんした金融機関や住専不良債権処理を一手に引き受けている。

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百科事典マイペディアの解説

整理回収銀行【せいりかいしゅうぎんこう】

RCB(Resolution and Collection Bank)と略称。また,〈日本版RTC〉ともいうが,RTCとは米国で破綻した貯蓄貸付組合を整理するために設けられた〈整理信託公社Resolution Trust Corporation〉で,日本の整理回収銀行のモデルとなった。乱脈経営で破綻した東京協和信用組合,安全信用組合の処理のため,日銀や民間金融機関が1995年1月に設立した〈東京共同銀行〉を改組する形で1996年9月に設立。経営破綻した金融機関の業務を譲り受け,預金の払戻しや不良債権の回収などの処理を進める受皿銀行。組織は東京の総括本部と大阪本部の2本部制で,破綻金融機関ごとに債権回収を担当する事業部を設けている。 1998年2月の預金保険法改正で,信用組合以外の金融機関の処理も可能となり,1998年5月までに15の信用組合から事業を譲り受け,続いて北海道拓殖銀行徳陽シティ銀行や相模原,六甲,西武など30の信用組合の資産を買い取ることが決定している。また同年成立した金融再生関連法により,1999年4月住宅金融債権管理機構と合併し整理回収機構に改組された。
→関連項目日銀特融

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

整理回収銀行
せいりかいしゅうぎんこう

1996年(平成8)、経営が破綻(はたん)した信用組合の事業を引き継いで債権回収を進めるために設立された銀行。1999年住宅金融債権管理機構(HLAC)に統合され、整理回収機構となった。
 1996年6月公布・施行された改正預金保険法では、2001年3月までの間、預金保険機構と協定を結び、経営の破綻した信用組合から引き継いだ資産の管理処分(整理回収業務)を行うことをおもな目的とする受け皿銀行を協定銀行として制度化した。これにより、1995年に東京協和信用組合、安全信用組合の旧2信用組合の業務を引き継いで設立された東京共同銀行が、1996年9月に改組されて発足したのが整理回収銀行である。アメリカで、破綻した貯蓄貸付組合(S&L)を処理するため1989年に設けられた整理信託公社(RTC)の日本版ともいえる。資本金は、預金保険機構から新たに1200億円の出資を受けて1600億円に増強し、職員も検察・警察・国税庁出身者らを中心に共同銀時代より大幅に増やした。預金保険機構と一体となって債権回収などを進めていたが、1998年10月の預金保険法改正により、1999年4月から破綻した住宅金融専門会社(住専)の受け皿となっていたHLACに吸収された。[編集部]

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世界大百科事典内の整理回収銀行の言及

【金融機関】より

…次いで,東京協和,安全の2信用組合が破綻すると,95年1月,その受皿として東京共同銀行が設立された。信組破綻が多発すると,96年9月,信組破綻処理のため東京共同銀行を改組して整理回収銀行とした。さらに,97年11月北海道拓殖銀行の破綻を機に銀行に対する公的資金導入論が急浮上し,98年2月金融安定2法により,(1)17兆円の破綻資金処理(整理回収銀行を一般銀行の破綻の受皿として機能強化),(2)13兆円の銀行への資本投入があっさり認められた。…

※「整理回収銀行」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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