デジタル大辞泉
「文筆眼心抄」の意味・読み・例文・類語
ぶんぴつがんしんしょう〔ブンピツガンシンセウ〕【文筆眼心抄】
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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ぶんぴつがんしんしょう‥ガンシンセウ【文筆眼心抄】
- 平安初期の漢詩論。一巻。空海著。弘仁一一年(八二〇)成立。同じ著者による「文鏡秘府論」を抄出したもので、漢籍によりつつ詩文制作上の作法を個条書きで示す。初心者用に編まれた一種の教科書かという。もんぴつげんじんしょう。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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文筆眼心抄 (ぶんぴつがんじんしょう)
平安時代の詩文作法書。1巻。弘法大師空海の撰。820年(弘仁11)成立。〈もんぴつげんじんしょう〉とも。《文鏡秘府論》を空海みずからが整理要約して携帯検索に便利にした,初学入門の親切な教科書的なものである。文は韻文,筆は散文の意味である。自序中には《文筆眼心》とあって抄の字がないので,抄の字は後人が付加したものであろう。
執筆者:川口 久雄
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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文筆眼心抄
ぶんぴつげんじんしょう
平安時代前期の漢詩文評論書。空海編著。1巻。弘仁 11 (820) 年成立。空海が『文鏡秘府論』の重要な部分を抄録したもので,編次や題目に『文鏡秘府論』と異なる点もあるが,大部分は一致しており,ただ説明が簡略になっている。中世の歌人に愛読され,当時の歌論に影響を与えた。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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世界大百科事典(旧版)内の文筆眼心抄の言及
【文筆眼心抄】より
…平安時代の詩文作法書。1巻。弘法大師[空海]の撰。820年(弘仁11)成立。〈もんぴつげんじんしょう〉とも。《[文鏡秘府論]》を空海みずからが整理要約して携帯検索に便利にした,初学入門の親切な教科書的なものである。文は韻文,筆は散文の意味である。自序中には《文筆眼心》とあって抄の字がないので,抄の字は後人が付加したものであろう。【川口 久雄】…
※「文筆眼心抄」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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