20世紀日本人名事典 「斎藤清」の解説
斎藤 清
サイトウ キヨシ
昭和・平成期の版画家
- 生年
- 明治40(1907)年4月27日
- 没年
- 平成9(1997)年11月14日
- 出生地
- 福島県河沼郡会津坂下町
- 出身地
- 北海道夕張市
- 学歴〔年〕
- 夕張尋常小学校〔大正10年〕卒
- 主な受賞名〔年〕
- サンパウロ・ビエンナーレ版画部門在サンパウロ日本人賞(第1回)〔昭和26年〕,ユーゴ国際版画ビエンナーレ国際文化振興賞(第2回)〔昭和32年〕,河北文化賞(第38回)〔昭和64年〕,夕張市栄誉賞〔平成5年〕,文化功労者〔平成7年〕
- 経歴
- 父が事業に失敗、4歳の時北海道へ。20歳の頃看板屋を開業、傍ら油彩画を学ぶ。昭和5年23歳で上京、ほとんど独学で絵画を勉強、木版画の道に入る。11年第5回日本版画協会展で入選、14年造型版画協会会員となり、18年一木会に入会。戦後、20年振りに会津に戻り、山村風景に魅せられて描いた「会津の冬」が、在日駐留軍のサロン・ド・プランタンの一等賞となり、世に出る。巡回版画展を米国各地で開き、海外の美術展で度々受賞、国際的な声価を得る。西洋近代美術のモダンな感性と日本の伝統表現を結び付け、京都などの古都の風景、猫や花、女性などを題材にした多彩な作品を発表した。「斎藤清版画集」がある。平成9年福島県柳津町に斎藤清美術館がオープン。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報