片側または周囲を断層崖(がい)で限られた山地をいう。脈状に延長しているものを断層山脈、塊状のものを断層地塊とよぶこともある。断層山脈は、断層崖の配列や山地侵食面の傾きなどから、傾動地塊山脈と地塁山脈に分類されることがある。前者では山地侵食面が断層崖の向きと反対の方向に傾いている。後者は山地の両側、三方または四方が断層崖で限られている。
断層山地が広い地域にわたって標式的に発達している所は、アメリカ合衆国西部のベイスン・アンド・レインジ・プロビンスである。その分布をランドサットの映像や地形模型でみると、南北方向に山地軸が配列した断層山地群と断層盆地群とが目だつ。中央メキシコ高原、ペルーやボリビアのアルティプラノ高原、ハンガリー、アナトリア、チベットなどにも断層山脈の発達が著しい。日本の飛騨(ひだ)・木曽(きそ)・赤石(あかいし)などの山脈や、北上(きたかみ)・阿武隈(あぶくま)・六甲などの諸山脈は断層山脈である。
[有井琢磨]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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