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施薬院全宗 せやくいんぜんそう

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

施薬院全宗
せやくいんぜんそう

[生]享禄1(1528).近江
[没]慶長1(1596).12.10. 京都
安土桃山時代の天台僧,医者。もと丹波氏。徳運軒と号した。幼時出家して横川にのぼり天台教学を学んだ。元亀2 (1571) 年織田信長延暦寺焼打ちののち,還俗して医者となった。豊臣秀吉に重用され,大医院となり,正四位に叙せられ,再び僧侶となり,法印となった。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

施薬院全宗 やくいん-ぜんそう

せやくいん-ぜんそう

施薬院全宗 せやくいん-ぜんそう

1526-1600* 戦国-織豊時代の医師。
大永(たいえい)6年生まれ。名医丹波氏の子孫。比叡山(ひえいざん)薬樹院の僧だったが,還俗(げんぞく)し,曲直瀬正盛(まなせ-しょうせい)に医術をまなぶ。豊臣秀吉につかえ,朝廷より施薬院使(長官)に任じられ,姓を施薬院とあらためた。慶長4年12月10日死去。74歳。近江(おうみ)(滋賀県)出身。号は徳運軒。姓は「やくいん」ともよむ。

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朝日日本歴史人物事典の解説

施薬院全宗

没年:慶長4.12.10(1600.1.25)
生年:大永6(1526)
戦国・安土桃山時代の医者。本姓は丹波,号は徳運軒,近江国(滋賀県)甲賀郡に生まれ,幼くして父を失い比叡山薬樹院の住持となる。織田信長の叡山攻め後に還俗して曲直瀬道三の門に入り,医を学んで豊臣秀吉の侍医となり,施薬院の旧制を復興,京都御所の一画(烏丸一条通下ル中立売御門北側)に施薬院を建て,施薬院使に任ぜられて,庶民の救療に当たった。子孫は施薬院を家姓とした。秀吉の側衆としても重用され政治にも参画した。京都で没し比叡山に葬られたが,現在は施薬院家代々の葬地十念寺(京都市上京区)に墓がある。<参考文献>京都府医師会編『京都の医学史』

(宗田一)

出典|朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版
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世界大百科事典 第2版の解説

やくいんぜんそう【施薬院全宗】

1526‐99(大永6‐慶長4)
安土桃山時代の医師。〈せやくいんぜんそう〉ともいう。本姓丹波氏。丹波康頼の子孫という。近江国甲賀郡の出身。徳運軒と号した。幼時父を失い僧籍に入り,比叡山薬樹院住持となったが,織田信長の比叡山焼打ちに続き豊臣秀吉にもその意図があると聞き,叡山を守るため還俗して曲直瀬道三の門に入り医学を修め秀吉の侍医となり,叡山の弁護に当たったという。秀吉の天下統一後,大飢饉と疫病流行にみまわれた1585年(天正13),廃絶の公的施薬院の復活を願い出て許され,復活した。

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世界大百科事典内の施薬院全宗の言及

【施薬院全宗】より

…安土桃山時代の医師。〈せやくいんぜんそう〉ともいう。本姓丹波氏。丹波康頼の子孫という。近江国甲賀郡の出身。徳運軒と号した。幼時父を失い僧籍に入り,比叡山薬樹院住持となったが,織田信長の比叡山焼打ちに続き豊臣秀吉にもその意図があると聞き,叡山を守るため還俗して曲直瀬道三の門に入り医学を修め秀吉の侍医となり,叡山の弁護に当たったという。秀吉の天下統一後,大飢饉と疫病流行にみまわれた1585年(天正13),廃絶の公的施薬院の復活を願い出て許され,復活した。…

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