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日本人拉致(らち)問題 にほんじんらちもんだい

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知恵蔵2015の解説

日本人拉致(らち)問題

日本人拉致被害者の象徴的存在になっている横田めぐみさん(1977年11月15日新潟市で拉致。当時13歳の中学1年生)をめぐって、2006年、以下のような国際的動きがあった。(1)韓国人拉致被害者(拉北者)の1人、金英男(キム・ヨンナム)さんが日韓両国政府のDNA鑑定でめぐみさんの夫とほぼ断定されたこと、(2)めぐみさんの両親と弟2人が二手に分かれて米国と韓国を訪れ、母早紀江さんと弟拓也さんが米下院外交委員会の公聴会で証言(4月27日)、ブッシュ大統領に面会(4月28日)、拉致問題への理解を求めたこと、(3)父滋さんと弟哲也さんが金英男さんの母崔桂月(チェ・ゲウォル)さん、姉の金英子(キム・ヨンジャ)さんと会い(5月16日)、連携して救出活動をする旨一致したこと、(4)崔さん母娘が来日し、衆院拉致問題特別委員会で日韓共同での救出を訴えた(5月29日)こと。日本人拉致は70年代後半から80年代初めにかけて、新潟、福井、宮崎、鹿児島各県の海岸近くで行方不明になる人が続出、政府はこれまでに被害者は12件17人と認定し、07年には在日朝鮮人の子供2人も被害者としているが、民間の救出支援団体はさらに多数の被害者がいるとしている。問題解決のため日朝間で02年9月と04年5月の2度にわたって首脳会談開かれたが、生存者5人が帰国(のち家族8人も来日)したのみで、「8人死亡、2人入国せず」の北朝鮮側主張は変わっていない。北朝鮮は04年11月平壌で行われた日朝実務者協議で、横田めぐみさんのものだとする「遺骨」を渡して、拉致問題の幕引きを図ったものの、日本側はDNA鑑定で偽物と発表し、状況は振り出しに戻った。

(2008年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
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