早島町(読み)はやしまちよう

日本歴史地名大系 「早島町」の解説

早島町
はやしまちよう

面積:七・九〇平方キロ

東は岡山市に接し、ほか三方は倉敷市に囲まれる。町域の北側は標高九六メートル以下の小丘陵の備南びなん台地が連なる。町の中央部はかつて児島こじま内海の島の一つであった小丘陵があり、北側の台地との間に国道二号(旧山陽道)東西に走る。瀬戸せと大橋に架かる瀬戸中央自動車道が国道二号に合流する早島インターチェンジが町の西端にある。中心地は中央部の小丘陵の南側にある町並で、天正一二年(一五八四)・一三年に築堤された宇喜多堤両側にできた。町の南部は江戸時代前期に干拓された新田が広がり、JR宇野うの線が走り、早島駅がある。町域の村は近世すべて都宇つう郡に属した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「早島町」の意味・わかりやすい解説

早島〔町〕
はやしま

岡山県南部,岡山平野中部にある町。岡山市と倉敷市にはさまれる。 1896年町制。 16世紀末までは児島湾岸に位置したが,高松城水攻めの際の築堤法を見習って宇喜多氏により児島湾の干拓が始められた。早くからワタイグサが栽培され,江戸時代後半から畳表製造が発達し,倉敷市茶屋町とともにその中心地となった。現在もイグサの加工および取引の中心地。国道2号線,西部に瀬戸中央自動車道が通じ,インターチェンジがある。面積 7.62km2人口 1万2368(2020)。

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