旭岳温泉(読み)あさひだけおんせん

日本歴史地名大系 「旭岳温泉」の解説

旭岳温泉
あさひだけおんせん

[現在地名]上川郡東川町旭岳温泉

東川町の東部、北海道の最高峰旭岳(二二九〇・三メートル)西麓に位置。勇駒別ゆこまんべつ川上流の標高一一〇〇メートル付近にあり、大雪山国立公園に含まれる。もとは勇駒別温泉と称したが、昭和五七年(一九八二)旭岳温泉と改称された。泉温は摂氏四五度、泉質カルシウムマグネシウム、ナトリウム硫酸塩・塩化物泉。大正三年(一九一四)旭川市の阿久津啓吉によって温泉の湧出が発見された。温泉開発には紆余曲折があったが、昭和二九年に現在の道路(現道道旭川―旭岳温泉線)竣工、翌年旭川駅から定期バスが運行するようになり、大雪山の登山基地として脚光を浴びるようになった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「旭岳温泉」の意味・わかりやすい解説

旭岳温泉
あさひだけおんせん

北海道中央部、上川(かみかわ)総合振興局管内の東川町(ひがしかわちょう)にある温泉。大雪(たいせつ)火山群南西部にある旭(あさひ)岳の山頂西方、標高約1000メートルの地にあり、旧称は勇駒別温泉(ゆこまんべつおんせん)といったが1982年(昭和57)以後、旭岳温泉とよばれている。ユコマンベツ沢に沿い、原生林に囲まれる。大雪山国立公園域。泉質は硫酸塩泉。旭川市からバスの便があり、また旭岳西山腹の姿見の池に至るロープウェーがある。

岡本次郎

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「旭岳温泉」の意味・わかりやすい解説

旭岳温泉
あさひだけおんせん

旧称勇駒別 (ゆこまんべつ) 温泉。北海道中央部,東川町にある温泉。大雪山西麓の標高 1050mに位置する。原生林に囲まれ,旭岳 (2290m) を望むことのできる景勝地。泉質は硫酸塩泉。泉温 50℃前後。大雪山への登山基地。

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デジタル大辞泉プラス 「旭岳温泉」の解説

旭岳温泉

北海道上川郡東川町、道中央部、旭岳西麓にある温泉。旧称は勇駒別(ゆこまんべつ)温泉。

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