東川町(読み)ひがしかわちよう

日本歴史地名大系 「東川町」の解説

東川町
ひがしかわちよう

面積:二四七・〇六平方キロ

昭和三四年(一九五九)上川郡東川村が町制を施行して成立。上川支庁管内のほぼ中央、支庁所在地の旭川市の南東約一五キロに町役場がある。北西から北は旭川市、北東は上川町、南は忠別ちゆうべつ川を境に美瑛びえい町、南西は東神楽ひがしかぐら町に接する。石狩川水系の忠別川上流から中流にかけての右岸にあり、東部は大雪山国立公園に含まれ、あさひ(二二九〇・三メートル)を主峰とする大雪山がそびえる。そこから北西へ傾斜する山地・丘陵が町域の大半を占め、西部に平坦地が開ける。平坦地は明治二七年(一八九四)に忠別原野として区画測設され、基線を中心に号線道路が敷設されて、現在の碁盤目状の町並のもとになった。その平坦地北部の境界の岐登牛きとうし山系の麓を倉沼くらぬま川が西流し、南部の忠別川の水利肥沃な土地と相まって、米作中心の農業を基幹産業とし上川盆地屈指の稲作地帯となった。


東川町
ひがしかわちよう

[現在地名]函館市東川町・栄町さかえちよう旭町あさひちよう東雲町しののめちよう松風町まつかぜちよう新川町しんかわちよう千歳町ちとせちよう

明治五年(一八七二)二月に一町として公認された町(同年「御達留」市立函館図書館蔵、「事業報告」第一編)願乗寺がんじようじ川の東岸(左岸)に発達した町で、当初の町域は願乗寺川の東側から大森おおもり町まで約三八万五千坪と広大であった。明治九年の現住戸口は三二二戸・一千三二六人(函館支庁管内村町別戸口表)。同一七年には戸数九一一・人口二千二七六、同三〇年には戸数一千七三四・人口六千八〇一(伊藤鋳之助文書)。大幅な人口増加を受けて同三八年に町域の分割を行い、町の東端部が東川町として残り、ほかは栄町旭町東雲町松風町新川町となった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「東川町」の意味・わかりやすい解説

東川〔町〕
ひがしかわ

北海道中部にある町。 1959年町制。南東部は大雪山連峰の主峰旭岳に連なる火山・原生林地帯,北西部は台地で水田地帯が広がる。 1894年,植民地区画が設定され,95年入植開始。米作を主体に,ジャガイモ,ダイコンなどの畑作畜産が行われる。 1985年「写真の町」を宣言,優れた写真作品,作家を表彰する「東川賞」が設けられた。天人峡温泉旭岳温泉があり,大雪山国立公園に含まれる。面積 247.30km2。人口 8314(2020)。

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