明反応(読み)メイハンノウ

デジタル大辞泉 「明反応」の意味・読み・例文・類語

めい‐はんのう〔‐ハンオウ〕【明反応】

光合成うち、光に依存して進行する過程葉緑体中で、葉緑素の吸収した光エネルギーを用い、ATPアデノシン三燐酸りんさん)の生成、水分子分解に伴う還元化合物および酸素発生が行われる反応暗反応に引き継ぐ。

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精選版 日本国語大辞典 「明反応」の意味・読み・例文・類語

めい‐はんのう‥ハンオウ【明反応】

  1. 〘 名詞 〙 植物の光合成反応のうち、光のエネルギーの捕捉・転移および水分子の化学結合切断などを含む反応系。これによってできた水素原子が暗反応の過程で使われる。⇔暗反応。〔金の塔(1953)〕

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「明反応」の意味・わかりやすい解説

明反応
めいはんのう
light reaction

光合成の反応系のうち,光化学反応系およびこれと直接に関連する反応に属する部分。すなわち光による色素励起と,励起色素による水または他の水素供与体の分解と,こうして生じた還元力によるリン酸化 (光リン酸化) の総称。明反応は葉緑体のラメラ部分で行われる。明反応で生じた還元型補酵素 NADPH2アデノシン三リン酸は,暗反応を推進する駆動力となる。

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栄養・生化学辞典 「明反応」の解説

明反応

 暗反応の対語で,光合成反応のうち光に直接依存して起こる初期反応.

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