デジタル大辞泉 「景迹」の意味・読み・例文・類語 きょう‐じゃく〔キヤウ‐〕【▽景×迹/×𨗈×迹】 1 人のおこなったこと。行状。経歴。きょうざく。「その―を悪にくみ」〈続紀・聖武〉2 推し量ること。推察。きょうざく。「余事は御―あるべく候」〈沙石集・七〉 けい‐せき【景×迹】 ⇒きょうじゃく(景迹) 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「景迹」の意味・読み・例文・類語 きょう‐じゃくキャウ‥【景迹・&JISFA9E;迹】 〘 名詞 〙① ある人が行なってきたこと。行跡。行状。経歴。きょうざく。[初出の実例]「凡官人景迹(きゃうしゃく)功過。応レ附レ考者」(出典:令義解(718)考課)② ( ━する ) 怪しく思うこと。不審に思うこと。きょうざく。[初出の実例]「いつしかかやうに申せば、御きゃうしゃくも有ぬべけれども」(出典:長門本平家(13C前)一〇)③ ( ━する ) おしはかること。推量。推察。きょうざく。〔色葉字類抄(1177‐81)〕[初出の実例]「其の分にもあらぬ人を隠さんとて、仏法修行の身をや痛すべき、ただ御𨗈迹(ギャウシャク)と云けれ共」(出典:源平盛衰記(14C前)二一) けい‐せき【景迹】 〘 名詞 〙 =きょうじゃく(景迹)[初出の実例]「共に手痛き戦はえせで、逃散たる景迹をもて、頼むに足ぬ事をば知べし」(出典:異人恐怖伝(1850)刻異人恐怖伝論)[その他の文献]〔夏侯湛‐鮑叔像賛〕 きょう‐ざくキャウ‥【景迹・&JISFA9E;迹】 〘 名詞 〙 =きょうじゃく(景迹)[初出の実例]「令の文の𨗈迹(キャウサク)の二字をば形迹と釈せり。人の行跡のすぐれたるをいへり」(出典:花鳥余情(1472)五) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例