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体感温度 たいかんおんどsensible temperature

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

体感温度
たいかんおんど
sensible temperature

人間がそのときの条件下で感じる暑さや寒さの度合い。同じ気温であっても湿度が高いと暑く感じ,風が強いと涼しく感じられる。風速が 1m/s増加するごとに体感温度は 1℃低くなるといわれる。また,気温・湿度・風速を組み合わせて体感温度を定量的に表す工夫も行なわれている。不快指数はその一例で,気温と湿度から計算される。アメリカ合衆国カナダでは凍傷予防のため,気温と風速から計算されるウィンドチルという指数も利用されている。

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デジタル大辞泉の解説

たいかん‐おんど〔‐ヲンド〕【体感温度】

からだに感じる暑さ・寒さなどの度合いを数量で表したもの。気温のほか風速・湿度・日射なども関係する。実効温度不快指数などがある。

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百科事典マイペディアの解説

体感温度【たいかんおんど】

人間の感じる暑さ,寒さを数量的に表したもの。気温のほか風速,湿度,日射,季節などが関係するので,これらの気象要素の関数として表される。各種の算定方式があり,季節別に作られることもある。

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世界大百科事典 第2版の解説

たいかんおんど【体感温度 sensible temperature】

人が感じる暑さ寒さの感覚は気温によるだけでなく,湿度,風速,放射量およびこれらの変化の速度などにも関係する。これらを総合した温度感覚を表示したものを体感温度という。客観的表示法として,不快指数相当温度,実効温度などがある。気温と湿度を組み合わせた体感表示法に不快指数(高温多湿のときの不快感を示す指数)と相当温度(含まれている水蒸気の潜熱を気温の増し分として加算した温度)がある。実効温度としては,湿度100%で無風状態の温度感覚を基準にして,それと同じ温度感覚を与える気温,湿度,風速の値を実験的に求めて図表にしたものが使用されている。

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大辞林 第三版の解説

たいかんおんど【体感温度】

人が感じる暑さ・寒さの温度感覚を数量的に表したもの。気温に風速・湿度・日射などの要素を組み合わせて算出する。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

体感温度
たいかんおんど

測定された気温と人が肌で感じる温度感覚には差異がある。体感温度とは、一般に暑いとか寒いとかで表現される身体の温度に関する感覚を数量的に表そうとしたものをいう。この感覚には環境条件(気温、湿度、気流・風速、熱放射)と人体条件(活動レベル(代謝量)と着衣量)が作用すると考えられている。そのほか、場合によっては健康状態、性別、年齢、慣れなども考慮すべき要素となる。同じ気温でも、これらの各種要素がいくつにも重なり合うことにより、温度の感じ方が変わってくる。体感温度の指標としては、環境温を湿度100%で無風時の気温で代表させたヤグローC. P. Yaglouの有効温度(ET:effective temperature)や、ファンガーP. O. Fangerが人体熱収支式から快適方程式を導き、それを温冷感表現へ拡張したPMV(predicted mean vote)などがある。ほかにも新有効温度(ET*:new effective temperature)や指標修正湿り作用温度(HOTV:corrected humid operative temperature)などが提案されている。これらの指標にはそれぞれ限界があり、すべての領域にわたって使用可能な指標はいまのところつくられていない。いままで提案されてきた温熱指標の多くはその条件や範囲が限られており、正しく使うことでより精度を高めていくようにしなければならない。[依田珠江]
『日本生気象学会編『生気象学の事典』(1992・朝倉書店)』

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