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月の雫(読み)ツキノシズク

大辞林 第三版の解説

つきのしずく【月の雫】

露の異名。
ブドウの実に白砂糖の衣をかけた菓子。山梨県の名産。

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

月の雫
つきのしずく

山梨県甲府市の名物で掛け物菓子の一種。特産の甲州ブドウを白い液状のざらめに浸し、ころもをかけたもので、果実菓子ともいえる。菓名は、ブドウが月の光を吸って育つという幻想的な説に想を得たといわれる。創作については松林軒3代目の鈴木音兵衛が、1877年(明治10)に庭先で砂糖を煮溶かしていたところへ、棚のブドウが一粒落ち込み、鍋(なべ)から取り出したら風味のよい菓子ができていたという偶然説がある。また、この話は1723年(享保8)で、牡丹亭(ぼたんてい)金升が主人公、月の雫の命名は時の領主柳沢吉保(よしやす)という説もある。享保(きょうほう)年間(1716~1736)に町の菓子屋が庭で高価な白砂糖を扱った話は疑わしいが、掛け物職人の発想ではある。[沢 史生]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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