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木の葉石 このはいし

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

木の葉石
このはいし

栃木県那須塩原市の塩原湖成層中から産する炭素粒で誇張された葉の印象化石。 1mm~1cm単位の葉理が発達している凝灰質頁岩で,約 130種の木の葉の印象が残っているのでこの名がある。

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百科事典マイペディアの解説

木の葉石【このはいし】

植物の葉の化石。葉が炭化して残存するものもあるが,泥岩に木の葉の形,すなわち印象だけ残しているものが多い。条件のよい場合は細かい葉脈なども見え,種類の判別も可能。

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世界大百科事典 第2版の解説

このはいし【木の葉石】

地層面上にみごとに保存された広葉樹の葉をいう。本来は,栃木県塩原町に分布する洪積世(更新世)中期の湖沼堆積物中に含まれるブナ,カエデ,クリなどの広葉樹の葉が薄く割れやすい淡色の岩片に保存されていることから,〈木の葉石〉とよばれたものである。これは,昔(地質時代)の木の葉が,砂や粘土,または火山灰などとともに静かな水底で堆積したもので,〈葉の化石〉にほかならない。塩原植物群は約130種のおもに広葉樹からなり,その組成から当時の温帯北部に生育したものと考えられている。

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大辞林 第三版の解説

このはいし【木の葉石】

多数の木の葉の化石を含んでいる堆積岩。多くは泥岩。栃木県那須塩原市付近から出土するものが有名。
温泉沈殿物である石灰華で、木の葉の印痕を有するもの。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

木の葉石
このはいし

植物の葉化石、または、石灰華や珪華(けいか)のような温泉沈殿物中の葉化石様のものをいう。一般には、泥や砂あるいは火山灰に木の葉が埋もれて固まった植物化石のことをいう場合が多い。木の葉の化石は、かつての湖や潟、内湾に堆積(たいせき)した地層から発見されることが多く、当時の森林のようすや古気候を調べる資料となる。栃木県那須塩原(なすしおばら)市の第四紀の湖成層から産するものが有名。[植村和彦]

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世界大百科事典内の木の葉石の言及

【塩原植物群】より

…塩原植物群は,現在よりも年平均気温が5~5.5℃ほど低い気候下で生育したものと遠藤は考えたが,ごく最近の研究によれば,塩原植物群が繁茂していたころの気温は現在と大差がないという。化石は薄くわれる淡色で泥質の堆積物の地層面によく保存され,木の葉石ともよばれている。【木村 達明】。…

※「木の葉石」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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