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木器 もっき

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

木器
もっき

考古学用語。木でつくられた器具・道具のこと。木でつくられたものでも器具・道具以外のものは,通常,木製品と呼ばれる。木製のものは特殊な条件下でないと数年から数十年で腐食してしまうので,遺物として残りにくい。極端な乾燥,もしくは常に湿気があり,外気と遮断されていることが腐敗せずに残る条件となる。最古の木製品は約 40万年前のドイツのケーリッヒ遺跡にあり,それ以来,人類が木を木器など種々の用途に用いてきたことは確実。生活の復元には欠かせないものである。

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大辞林 第三版の解説

もっき【木器】

木製の器物・器具。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

木器
もっき

木製の器物や道具。人類の生活や生産活動に木器は古くから使用されてきた。しかし、植物質のものは腐朽しやすいために残存する例が乏しく、古代の生活文化の復原の資料は多くの場合、土器や石器、骨角器だけに頼らざるをえない。近年わが国では、低湿地遺跡の調査が盛んに行われ、植物質遺物、ことに木器の発見例を増している。このような遺跡では、遺物が水中や水分を多量に含む土の中に埋没し、酸素の供給を絶たれているため、植物質が腐朽菌の害から守られ残存するのである。木器には生活用具、生産用具などの多種多様な種類が含まれているので、当時の人々の生活や生産活動を生き生きと復原することができる。木器の材質を調査することによって、木器の機能に応じて人々がどのような用材を選択していたかが明らかになる。木器を加工する用具としては、鉄器が伝来し始めた弥生(やよい)時代に入ってもなお石器が多く使用され、弥生後期になってほぼ全国的に鉄製工具が普及する。[木下 忠]

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