木炭紙(読み)モクタンシ(その他表記)charcoal drawing paper

デジタル大辞泉 「木炭紙」の意味・読み・例文・類語

もくたん‐し【木炭紙】

木炭画を描くのに用いる粗目用紙

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精選版 日本国語大辞典 「木炭紙」の意味・読み・例文・類語

もくたん‐し【木炭紙】

  1. 〘 名詞 〙 木炭を用いる描画のため、特に製せられた紙。やわらかく粗目で、木炭素描の技法に適するよう作られている。
    1. [初出の実例]「木炭紙(モクタンシ)に似たざらつく厚い紙の余りへ」(出典明暗(1916)〈夏目漱石〉一五)

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改訂新版 世界大百科事典 「木炭紙」の意味・わかりやすい解説

木炭紙 (もくたんし)
charcoal drawing paper

木炭筆でデッサンをするのに適した画用紙。以前は木綿ぼろ原料としたが,現在日本では高純度の化学木材パルプを使用している。表面にはかなりはっきりした簀(す)の目の凹凸があり,木炭の付着性がよく,消しゴムでこすっても毛羽立たない表面をもつ。木炭がすり取られるのには紙にある程度の硬さが必要で,亜麻や綿などの硬質の繊維を含む製品ほど高級品である。
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百科事典マイペディア 「木炭紙」の意味・わかりやすい解説

木炭紙【もくたんし】

木炭筆や鉛筆で書くのに適した簀(す)の目入りの画用紙。木炭の付きがよく,紙面をいためずに消しやすい。高級品は綿や麻のぼろを原料とするが,日本では一般に化学パルプを原料とする。

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世界大百科事典(旧版)内の木炭紙の言及

【図画用紙】より

ケント紙ワットマン紙は高級図画用紙として有名である。木炭紙は木炭筆あるいは鉛筆用の図画用紙で,簀(す)目を入れて表面に粗い凹凸をもたせてあるため,木炭の付着がよく,また紙面をいためず消しやすい。【臼田 誠人】。…

※「木炭紙」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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