木端(読み)コハジ

デジタル大辞泉 「木端」の意味・読み・例文・類語

こ‐はじ【木端】

《「こはし」とも》すだれ下端の縁に縫い込んである細長い薄板。巻き上げるときのしんにする。一説に、巻き上げたすだれを柱などにつるかぎという。

こ‐ば【木端/木羽】

材木の切れはし。こっぱ。
杮板こけらいた」に同じ。

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精選版 日本国語大辞典 「木端」の意味・読み・例文・類語

こ‐ば【木端・木羽・小羽】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 材木の切りはし。こっぱ。
    1. [初出の実例]「桜の下へ祖父は木端(コバ)の大きなのをあつめて、地べたに敷いて弁当をひろげた」(出典桜守(1969)〈水上勉〉)
  3. 板など、長手方向の両側の端面。
    1. [初出の実例]「人さし指を立てて机の小端(コバ)を軽く押へるやうに続けさまにたたきながら」(出典:星座(1922)〈有島武郎〉)
  4. マキヒノキなどの材木を薄く削りはいだ板。主に屋根を葺(ふ)くのに用いる。木羽板。(こけらいた)
    1. [初出の実例]「仮小屋のこばに持込月の影 まづ親分と新蕎麦の時宜」(出典:談義本・無而七癖(1754)三)

こ‐はじ【木端】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「こはし」とも ) 簾(すだれ)を巻き上げるときに、心棒とする細長い薄板。一説に、巻き上げた簾をつる鉤(かぎ)
    1. [初出の実例]「帽額(もかう)の簾(す)は、まして、こはしのうちおかるるおといとしるし」(出典:枕草子(10C終)二八)

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