デジタル大辞泉 「杏林」の意味・読み・例文・類語 きょう‐りん〔キヤウ‐〕【×杏林】 1 杏あんずの林。2 《古代中国の神仙董奉とうほうが、多くの人の病気を治し、治療代の代わりに杏の木を植えさせたところ、数年で林になったという「神仙伝」董奉の故事から》医者の別称。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
精選版 日本国語大辞典 「杏林」の意味・読み・例文・類語 きょう‐りんキャウ‥【杏林】 〘 名詞 〙① 杏(あんず)の木の林。② ( 古く、中国で、廬山の董奉(とうほう)が、病気をなおした礼として杏の木を植えさせたところ、数年で立派な杏の林ができ、みずから董仙杏林(とうせんきょうりん)と号したという「神仙伝‐董奉」の故事による ) 医者の美称。[初出の実例]「上古医門にはその沙汰なく杏を植て謝思とせしより杏林(キャウリン)とあふがれて」(出典:談義本・世間万病回春(1771)四) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by
普及版 字通 「杏林」の読み・字形・画数・意味 【杏林】きよう(きやう)りん 医者の美称。三国の呉の奉は、医療の礼として重症者に五本、軽症者に一本の杏を植えさせた。〔太平広記、十二、奉〕此(かく)の如きこと數年、計十餘株を得、鬱然(うつぜん)として林をす。乃ち山中の百禽群獸をして、其の下に戲せしむ。字通「杏」の項目を見る。 出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報 Sponserd by
故事成語を知る辞典 「杏林」の解説 杏林 医者を上品に指すことば。 [使用例] 召されて将軍の脈を取るのは、町医者の最上の栄誉で、〈略〉朝井玄龍はまさに名声富貴倶ともに兼ね備わった杏林の福人とも言えるのでした[野村胡堂*銭形平次捕物控 三つの死|1949] [由来] 「神仙伝―董とう奉ほう」に載っているエピソードから。三世紀、三国時代の中国に、名医として知られた董奉という人物がいました。彼は、治療費を取る代わりに、重病の者には五本、軽症の者には一本の杏の木を植えさせていました。数年後、立派な杏の林が育ってからは、その実と交換して手に入れた穀物を、貧しい人々に分け与えた、ということです。 出典 故事成語を知る辞典故事成語を知る辞典について 情報 Sponserd by