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銭形平次捕物控 ぜにがたへいじとりものひかえ

世界大百科事典 第2版の解説

ぜにがたへいじとりものひかえ【銭形平次捕物控】

野村胡堂作の小説。1931‐57年(昭和6‐32)《オール読物》などに発表。長編21,中編18,短編341,掌編3,計383編。神田明神下の長屋に住む,投げ銭の名人岡っ引平次,その妻お静,子分のガラっ八こと八五郎の3人を中心に,次々に起きる難事件を解決していく。時代は3代将軍徳川家光のころだが,生活風俗は幕末期に設定されている。平次の投げ銭は《水滸伝(すいこでん)》から着想されたといわれる。彼ら3人は常に庶民の側に立って権力・金権の悪をこらす。

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デジタル大辞泉の解説

ぜにがたへいじとりものひかえ〔ぜにがたヘイジとりものひかへ〕【銭形平次捕物控】

野村胡堂による時代小説シリーズ銭形平次と子分の八五郎らが活躍する捕物帳。第1作は、昭和6年(1931)、「オール読物」創刊号に掲載された「金色の処女」。以後、昭和32年(1957)までに、短編、長編などあわせて383編が執筆された。映画化、テレビドラマ化作品も多数。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

銭形平次捕物控
ぜにがたへいじとりものひかえ

野村胡堂(こどう)の連作小説。1931年(昭和6)4月~1957年(昭和32)8月まで主として『オール読物』に掲載。383編。『銭形平次捕物控』全3巻(1932~1933・春陽堂)をはじめ、『銭形平次捕物全集』全26巻(1956~1958・河出書房新社)がある。神田明神下(かんだみょうじんした)の岡ッ引、銭形平次、その子分でガラッ八の八五郎、平次の恋女房お静の和気藹々(あいあい)とした人間関係を主軸に展開する。作の特色は、武士を徹底的にやっつけ、町人や貧しい人々に愛情をもち、容易に罪人をつくらず、明朗で健康なユーモアにあふれているところにある。全編の精神は胡堂のいう「法の無可有郷(ユートピア)」に貫かれている。長谷川一夫(はせがわかずお)主演の映画や大川橋蔵主演のテレビ・ドラマのシリーズにより、広く親しまれている。[山崎一穎]
『『銭形平次捕物控』全10巻(富士見書房・富士見時代小説文庫)』

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