ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「杜審言」の意味・わかりやすい解説
杜審言
としんげん
Du Shen-yan
[没]景竜2 (708)
中国,初唐の詩人。襄州襄陽(湖北省)の人。字は必簡。杜甫の祖父。咸亨1(670)年進士に及第,地方の官職を歴任して則天武后に呼び戻され,張易之について著作佐郎となった。武后の政権が倒れると峰州(北ベトナム)に流され,のち許されて中央へ帰り,修文館直学士となって没した。高慢で人から憎まれることが多かったが,詩才は豊かで,特に五言律詩(→律詩)に優れ,沈佺期,宋之問とともに初唐宮廷詩人の代表的存在。李嶠,崔融,蘇味道と「文章四友」と称された。詩 40首余が現存。
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