来す(読み)キタス

デジタル大辞泉 「来す」の意味・読み・例文・類語

きた・す【来す】

[動サ五(四)]
結果として、ある事柄・状態を生じさせる。招く。「支障を―・す」「からだに変調を―・す」
来るようにする。
「年々長崎の津に船を―・すこととはなりぬ」〈蘭学事始
[類語]招くもたらす持ちきた引き起こす生む将来する招来する誘発する惹起じゃっきする生ずる生み出す作り出す創出する創造する

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「来す」の意味・読み・例文・類語

きた・す【来】

  1. 〘 他動詞 サ行五(四) 〙
  2. 来るようにする。来させる。
    1. [初出の実例]「喚び来(きたシ)て謫罰することゆるす」(出典:斯道文庫本願経四分律平安初期点(810頃))
  3. ある状態を招く。結果としてある状態をもたらす。
    1. [初出の実例]「商業の不振を来(キタ)す」(出典:内地雑居未来之夢(1886)〈坪内逍遙〉一〇)
    2. 「頭に少し変調を来(キタ)したのか」(出典:行人(1912‐13)〈夏目漱石〉帰ってから)

来すの語誌

→「きたる(来)」の語誌( 2 )

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む