作り出す(読み)ツクリダス

デジタル大辞泉 「作り出す」の意味・読み・例文・類語

つくり‐だ・す【作り出す】

[動サ五(四)]
こしらえる。製作する。生産する。「電気製品を―・す」「優秀な人材を―・す」
新たにものをつくる。創作する。「芸術品を―・す」
作りはじめる。「ツバメ軒下に巣を―・す」
[類語]築く作る拵える仕立てる形作る作り上げる仕立て上げる誂える生む生ずる生み出す創出する創造する招く

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「作り出す」の意味・読み・例文・類語

つくり‐だ・す【作出】

  1. 〘 他動詞 サ行五(四) 〙
  2. こしらえだす。製作する。また、新しく作る。創作する。考えだす。つくりいだす。
    1. [初出の実例]「つくりたいて云た也」(出典:杜詩続翠抄(1439頃)一八)
    2. 「真の鉅匠大家の手に渡れば、世界を動かす作品をも造り出すものだ」(出典:あそび(1910)〈森鴎外〉)
  3. 生産する。産出する。つくりいだす。
    1. [初出の実例]「百姓といふ者は〈略〉稲麦をはじめ、すべて諸色を作り出してくれるものだから」(出典:交易問答(1869)〈加藤弘之〉下)
  4. 作りはじめる。

つくり‐だし【作出・造出】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 張り出してつくること。また、そのもの。
    1. [初出の実例]「作出(ツクリダ)しの押入が一間、室内にはみ出して」(出典巡査(1902)〈国木田独歩〉)
  3. 古墳中期の前方後円墳のくびれ部に付設された方壇状遺構。一種祭壇とみられている。
  4. 建造物の礎石上面、柱をのせる部分を円形方形などの形に台状に彫り出したもの。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の作り出すの言及

【前方後円墳】より

…そこで便宜上,円丘部を〈後円部〉,方丘部を〈前方部〉,両者の接するところを〈くびれ部〉と呼ぶ。また,くびれ部付近の片側あるいは両側に設けられることのある方形台状の施設を〈造り出し〉という。墳丘は自然地形の削り出しと盛土とで作られ,斜面に葺石が施される場合が多いが,塊石や河原石を積んで築かれる積石塚(つみいしづか)も存在する。…

※「作り出す」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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