松田優作(読み)マツダ ユウサク

新撰 芸能人物事典 明治~平成 「松田優作」の解説

松田 優作
マツダ ユウサク


職業
俳優 歌手

生年月日
昭和24年 9月21日

出生地
山口県 下関市

学歴
豊南高夜間部〔昭和44年〕卒,文学座附属演劇研究所〔昭和48年〕修了

経歴
高校時代の昭和42年渡米したが、1年半で帰国。48年文学座研究生となり、映画「狼の紋章」でデビュー。同年からレギュラー出演した「太陽にほえろ!」(日本テレビ系)の“ジーパン刑事”役で人気を獲得。つづいて、映画「竜馬暗殺」「暴力教室」「人間の証明」などの作品に好演。特に53年の「最も危険な遊戯」から「野獣死すべし」にいたる、一連の村川透監督作品により、ハードボイルド・アクションスターとしての地位確立。その後、鈴木清順監督の「陽炎座」や、森田芳光監督の「家族ゲーム」「それから」などに主演、その個性的演技が注目を集めた。さらに平成元年にはマイケル・ダグラス、高倉健主演のハリウッド映画「ブラックレイン」に冷酷な悪役で出演、日本のみならず全米でも絶讃され、世界的な活躍が期待されたが、がんのため39歳の若さで死去した。他の出演作に映画「蘇える金狼」「殺人遊戯」「処刑遊戯」「俺たちに墓はない」「ヨコハマBJブルース」「探偵物語」「ア・ホーマンス」(監督・脚本も)「嵐が丘」「華の乱」、テレビ「大都会PartII」「春が来た」「新・夢千代日記」など。またミュージシャンとしても活躍し、アルバムに「Uターン」「TOUCH」「HARDEST DAY」「INTERIOR」「DEJA-VU」「D.F.NUANCE BAND」などがある。平成21年、生誕60年、没後20年を迎え、妻・松田美由紀がエグゼクティブプロデューサーを務めたドキュメンタリー作品「SOUL RED 松田優作」が公開された。

受賞
キネマ旬報賞(主演男優賞 昭58年度)「家族ゲーム」「探偵物語」,日本アカデミー賞(特別賞 第12回)〔平成2年〕,ゴールデン・アロー賞(特別賞 第27回)〔平成2年〕

没年月日
平成1年 11月6日 (1989年)

家族
妻=松田 美由紀(女優),長男=松田 龍平(俳優),二男=松田 翔太(俳優)

伝記
越境者 松田優作松田優作全集松田優作 炎 静かに永遠の挑発―松田優作との21年DIAMOND 松田優作風奔る―松田優作物語松田優作クロニクル蘇える松田優作松田優作―炎 静かに甦れ!探偵物語―松田優作にもう一度会いたい蘇える松田優作松田優作―炎静かに 松田 美智子 著松田 美由紀 編・著山口 猛 著松田 麻妙 著松田 美由紀 監修宮崎 克 著,高岩 ヨシヒロ 画大下 英治 著山口 猛 著大下 英治 著山口 猛 著(発行元 新潮社幻冬舎光文社リム出版新社幻冬舎宝島社キネマ旬報社廣済堂出版社会思想社日本テレビ放送網リム出版,エーブイエス〔発売〕立風書房 ’08’05’03’99’98’98’98’96’94’94’91’90発行)

出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報

20世紀日本人名事典 「松田優作」の解説

松田 優作
マツダ ユウサク

昭和・平成期の俳優,歌手



生年
昭和25(1950)年9月21日

没年
平成1(1989)年11月6日

出生地
山口県下関市

学歴〔年〕
豊南高夜間部〔昭和44年〕卒,文学座附属演劇研究所〔昭和48年〕修了

主な受賞名〔年〕
キネマ旬報賞(主演男優賞 昭58年度)「家族ゲーム」「探偵物語」,日本アカデミー賞(特別賞 第12回)〔平成2年〕,ゴールデン・アロー賞(特別賞 第27回)〔平成2年〕

経歴
高校時代の昭和42年渡米したが、1年半で帰国。48年文学座研究生となり、映画「狼の紋章」でデビュー。同年からレギュラー出演した「太陽にほえろ!」(日本テレビ系)の“ジーパン刑事”役で人気を獲得。つづいて、映画「竜馬暗殺」「暴力教室」「人間の証明」などの作品に好演。特に、53年の「最も危険な遊戯」から「野獣死すべし」にいたる、一連の村川透監督作品により、ハードボイルド・アクションスターとしての地位を確立。その後鈴木清順監督の「陽炎座」や、森田芳光監督の「家族ゲーム」「それから」などに主演、その個性的演技が注目を集めた。さらに平成元年には米映画「ブラックレイン」で冷酷な悪役に扮し、日本のみならず全米でも絶讃され、全世界に向けての活躍が期待されたが、がんのため39歳の若さで死去した。他の出演作に映画「ヨコハマBJブルース」「探偵物語」「ア・ホーマンス」(監督・脚本も)「嵐が丘」「華の乱」、テレビ「大都会PartII」「春が来た」「新・夢千代日記」など。またミュージシャンとしても活躍し、アルバムに「Uターン」「TOUCH」「HARDEST DAY」「INTERIOR」「DEJA-VU」「D.F.NUANCE BAND」などがある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

百科事典マイペディア 「松田優作」の意味・わかりやすい解説

松田優作【まつだゆうさく】

俳優。山口県生れ。1963年下関商業高卒。文学座研究生をへて,1973年テレビ・ドラマ《太陽にほえろ》の青年刑事役で人気を得る。《狼の紋章》(1973年)で映画デビュー。《最も危険な遊戯》(1978年)に始まる〈遊戯〉シリーズ,《蘇る金狼》(1979年),《野獣死すべし》(1980年)など,村川透監督と組んだハード・ボイルド活劇で活躍。1980年代に入り,鈴木清順監督《陽炎座》(1981年),森田芳光監督の《家族ゲーム》(1983年)や《それから》(1985年)などの演技が高く評価された。リドリー・スコット監督の《ブラック・レイン》(1989年)で悪役を好演し,国際的にも評価されたが,同年癌により死去。監督作に《ア・ホーマンス》(1986年)がある。
→関連項目森田芳光

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「松田優作」の解説

松田優作 まつだ-ゆうさく

1950-1989 昭和後期-平成時代の俳優。
昭和25年9月21日生まれ。48年文学座に入団。同年映画「狼の紋章」でデビュー。テレビドラマ「太陽にほえろ!」のジーパン刑事役で人気をえた。主演作品に「陽炎(かげろう)座」「家族ゲーム」など。平成元年11月6日死去。39歳。山口県出身。下関一高卒。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

367日誕生日大事典 「松田優作」の解説

松田 優作 (まつだ ゆうさく)

生年月日:1950年9月21日
昭和時代;平成時代の俳優
1989年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

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