(読み)セン

デジタル大辞泉 「栓」の意味・読み・例文・類語

せん【栓】

管や穴、また瓶などの口をふさぐもの。「ビール瓶」「耳にをする」
水道管などの開閉装置。コック。「消火」「ガス
[類語]バルブ水栓蛇口カラン給水栓消火栓元栓耳栓コック

せん【栓】[漢字項目]

常用漢字] [音]セン(呉)(漢)
管や穴の口をふさぐもの。「栓塞せんそく血栓密栓
管の先などに取り付けた開閉装置。「音栓給水栓消火栓

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「栓」の意味・読み・例文・類語

せん【栓】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 物の穴にさしこんで、その物が動かないようにするもの。くぎの類。〔易林本節用集(1597)〕
  3. 容器などの口にさしこんで、中身がもれず、また外から異物が入らないようにするもの。〔羅葡日辞書(1595)〕
    1. [初出の実例]「flask(フラスコ)の栓(セン)などが抜たるにあらずや」(出典:内地雑居未来之夢(1886)〈坪内逍遙〉七)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「栓」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 10画

(旧字)
10画

[字音] セン
[字訓] つめ

[字形] 形声
声符は(全)(ぜん)。〔広雅、釈器〕に「釘なり」、〔玉〕に「木丁なり」とあり、器の蓋(ふた)に用いるせんをいう。はおそらくその形。蓋の爪が器口を塞ぐ形のものは今、飮(飲)の初文は、その形に従う。器口を蓋(おお)うものを栓という。

[訓義]
1. せん、つめ、きくぎ。
2. わん。
3. とかき。

[古辞書の訓]
和名抄〕栓 (きくぎ)〔名義抄〕栓 キクギ 〔立〕栓 キクハ・キクギ・キクヘ

[下接語]
活栓・密栓

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

世界大百科事典(旧版)内のの言及

【ハリギリ(針桐)】より

…材は良質で有用な環孔材で,心材は淡黄褐色,辺材は淡黄白色。もっぱら栓と呼ばれ,合板,建具,家具,器具材として広く用いられ,楽器,車両や船舶の内装,彫刻などにも用いられる。若葉は食用となる。…

※「栓」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android