消火栓(読み)しょうかせん(英語表記)fire hydrant

  • しょうかせん セウクヮ‥
  • しょうかせん〔セウクワ〕
  • 消火栓 firehydrant

翻訳|fire hydrant

百科事典マイペディアの解説

消火用の水を水道管からとり出すための栓。ここに消防ホースをとりつける。公設と私設とがあり,公設は150m間隔程度で路上に設けられ,地下式と地上式がある。建物内外に設ける私設のものは地下や屋上等の貯水槽等と連絡され,建造物の大きさ等により消防法でその設置位置・数等が規定されている。
→関連項目消火設備

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世界大百科事典 第2版の解説

消火用の水を水道管から取り出すために設けられた水栓。バルブとホース接続口からなり,接続口の口径は消防ホースに合わせ65mmに統一されている。消火栓から取り出した水は消防ポンプで加圧して火点まで導かれる。消防水利としては自然水利(川や)と人工水利(消火栓や防火水槽)があるが,消防水利が整備されないまま家屋が密集したかつての市街地では,出火はしばしば大火となった。公設消火栓は,水道配水管の埋設されている公道上の,消防活動に便利な地点に,建物の密集度や気象条件などに応じ100~200m間隔に設けられる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

公設消火栓は消火の目的のために上水道の給水管に設けられた消防隊用のための栓のこと。人工水利のうちで都市防火水利としてとくに重要な施設である。公設消火栓は地上式、地下式の2種に分かれる。地上式消火栓は通常、歩道と車道の境界に設置される。これは、夜間あるいは降雪時などの場合にも発見が容易なうえに作業も速くでき、清掃や標識などに費用がかからないなどの利点があるが、反面、冬季の凍結が問題である。一方、歩道がない道路などに設けられる地下式消火栓は、消火栓室を地下に設け、その中に吸水管の取り付けに必要な放水口などを設置したもので、冬季凍結や路面上の障害はないが、夜間や積雪時には発見が困難である。

 私設消火栓は大規模な建築物などに自衛消防のため設けるもので、分類については屋内消火栓と屋外消火栓に大別される。これらの消火栓への給水には、水道からの水を地下の貯水槽にため、そこから給水ポンプで各階の消火栓へ送るものや、屋上の重力タンクに地下水、あるいは水道から水源をとってくみ上げ、重力を利用して各消火栓に水を送ったり、上部圧力タンクから空気コンプレッサーを用いて送ったりするものなど、いろいろの形式がある。

[岸谷孝一]

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精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙 消火用にもうけられた水道の給水栓。
※風俗画報‐六〇号(1893)人事門「仮設の一屋を焼き以て消火栓の効用を来賓に示せしなりと云ふ」

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