①は、明治後期になって現われる語で、それ以前は、「龍(たつ)の口」「龍頭(たつがしら)」などが用いられていた。
水道給水栓の通称。水道管によって運ばれてきた浄水の取出口。カランともいうが,これはオランダ語のクラーンkraanに由来する。蛇口には,いかなる水圧のときにも水流の開閉が完全で必要な水量を取り出しうる機能,十分な強度,腐食せず有害金属を溶出しないこと,使いやすく美しいことが要求される。構造はねじにより流路を開閉する機構からなり,止水部に弾力性のあるゴムやプラスチック製のパッキングが用いられる。パッキングの弾力性は徐々に失われるので数年おきに交換を要する。飲料水の水質基準は蛇口を出る水について定められている。水道管に直結した蛇口を出る水の安全性は水道局の保証下にあるが,高層建物などのタンク式給水の蛇口から出る水については,建物使用者側で質的劣化や汚染を防ぐ注意が必要である。
→給水
執筆者:小林 三樹
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