蛇口(読み)じゃぐち

百科事典マイペディアの解説

蛇口【じゃぐち】

水栓(せん),カランとも。水道管などの給水口に取り付ける台所,洗面所などで使われる一般用のものは,ハンドルを回して流量調節ができる玉形弁を使用。水飲み・洗眼用は水の出口を自由にを振るようにしたり,上向きにしたりする。そのほか,水とを適温にする混合水栓も広く普及している。術室・化学実験室用に,ひじや足でハンドルを押すものがある。光電管を利用し手をさし出すと自動的に水の出るものもある。

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世界大百科事典 第2版の解説

じゃぐち【蛇口】

水道給水栓通称。水道管によって運ばれてきた浄水の取出口。カランともいうが,これはオランダ語のクラーンkraanに由来する。口には,いかなる水圧のときにも水流開閉が完全で必要な水量を取り出しうる機能,十分な強度,腐食せず有害金属を溶出しないこと,使いやすく美しいことが要求される。構造はねじにより流路を開閉する機構からなり,止水部に弾力性のあるゴムやプラスチック製のパッキングが用いられる。パッキングの弾力性は徐々に失われるので数年おきに交換を要する。

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大辞林 第三版の解説

じゃぐち【蛇口】

水道管の先に取りつけ、水を出したり、止めたりするための口金。

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精選版 日本国語大辞典の解説

じゃ‐ぐち【蛇口】

〘名〙
① 水道管に取りつけてある金属製の口がね。
路上(1919)〈芥川龍之介〉二六「その部屋のまん中には、を埋けたやうな穴が三つあって、その又穴の上には、水道栓が蛇口(ジャグチ)を三つ揃へてゐた」
② 生け花用具で、蛇の口のように鋭く開いた形のものをいう。
狂言で用いる面の一つ。
※わらんべ草(1660)四「蛇口(ジャグチ)犠の間にきる」
[補注]①は、明治後期になって現われる語で、それ以前は、「(たつ)の口」「龍頭(たつがしら)」などが用いられていた。

へび‐くち【蛇口】

〘名〙 (その形が蛇の口に似ているところから)
① 紐などの端を輪にしたもの。ひも、などの先端を輪にして作った羂(わな)の部分。
※随筆・松屋筆記(1818‐45頃)五「『禰津松鴎軒記』〈略〉同書にねをのうさぎ耳とあり按に今世にへびくちといふこれ也」
(くつわ)の部分の名。手綱をとりつける引手の羂の部分。
③ 川釣り用の釣竿の先端にある、釣糸を結ぶために紐などをつけた部分。結び目をつくったり、輪にしたりする。
※幻談(1938)〈幸田露伴〉「蛇口(ヘビクチ)の処を見るといふと、素人細工に違ひないが」

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