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桂御厨 かつらのみくりや

百科事典マイペディアの解説

桂御厨【かつらのみくりや】

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト百科事典マイペディアについて | 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

桂御厨
かつらのみくりや

京都市西京区桂付近を拠点とした鵜飼(うかい)によって構成されていた御厨。特定の領域をさすというよりも、人身的に支配された鵜飼が川魚を朝廷に貢進することによって成立していた。桂御厨という名称は、1336年(延元1・建武3)と推定されている古文書のなかに「治暦(じりゃく)四年七月四日、桂御厨鵜飼等使庁の役に従うべからざるの事」とあるのが早い例であろう。ここは平安京遷都以後の設置と推定され、山科(やましな)家旧蔵文書によれば、葛野河(かどのがわ)(桂川)供御所(くごしょ)が夏は鮎(あゆ)を、冬は鮒(ふな)を貢進していた。鵜飼による漁法は鎌倉時代にも行われていたが、殺生禁断による規制や寺社の飼場独占などの動向で衰退し、南北朝期以後、御厨とともにほとんど消滅したらしい。[川島茂裕]
『可兒弘明著『鵜飼』(中公新書)』

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