桃李(読み)とうり

精選版 日本国語大辞典 「桃李」の意味・読み・例文・類語

とう‐り タウ‥【桃李】

〘名〙
① 桃と、すもも。桃の花と、すももの花。
万葉(8C後)一九・四一三九・題詞「眺矚春苑桃李花作二首」
※和漢朗詠(1018頃)下「桃李言(ものい)はず春幾ばくか暮れぬる 煙霞跡無し昔誰か栖んじ〈菅原文時〉」 〔詩経‐召南・何彼矣〕
② (「劉禹錫‐継和礼部王侍郎放榜後詩」の「一日声名徧天下満城桃李属春官」による) 試験官が採用した門下生自分が推挙した人材。自分がとりたてた弟子
蔭凉軒日録‐長享三年(1489)三月朔日「以進叔芳隣花中太真飛燕、藤、康、菅、泉者皆輿桃李也」

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デジタル大辞泉 「桃李」の意味・読み・例文・類語

とう‐り〔タウ‐〕【桃×李】

すもも。また、桃の花とすももの花。
《唐の劉禹錫りゅううしゃくの「満城の桃李春官しゅんかんしょくす」の詩句から》試験官が採用した門下生。自分がとりたてた人材。

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普及版 字通 「桃李」の読み・字形・画数・意味

【桃李】とう(たう)り

桃と李(すもも)。〔史記、李将軍伝論賛〕傳に曰く、其の身正しければ令せずして行はれ、其の身正しからざれば、令すと雖も從はずと。其れ李將軍の謂(いひ)なり。~に曰く、桃李言(ものい)はざるも、下自ら蹊(けい)(こみち)をすと。

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動植物名よみかた辞典 普及版 「桃李」の解説

桃李 (スモモ)

学名Prunus salicina
植物。バラ科の落葉小高木,園芸植物,薬用植物

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