桑名[市](読み)くわな

百科事典マイペディア 「桑名[市]」の意味・わかりやすい解説

桑名[市]【くわな】

三重県北部の市。1937年市制。揖斐(いび)川河口に位置する市街は室町時代から伊勢湾の要港として発達,近世には城下町,また宮(熱田)との間は東海道の海上七里の渡しでその宿場町としても栄えた。商工業が盛んで,特に揖斐川の川砂を利用した鋳物工業は全国有数の産額をあげる。ほかに機械・鉄鋼化繊織物工業などがある。名産ハマグリ,ノリの養殖も盛ん。関西本線,近鉄名古屋線,養老鉄道,三岐鉄道北勢線,東名阪自動車道,国道1号線などが通じる。北部の山地には多度神社,南部には娯楽施設を併設した長島温泉がある。2004年12月桑名郡多度町,長島町を編入。136.68km2。14万290人(2010)。
→関連項目七里渡

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