(読み)ショウ

デジタル大辞泉 「椒」の意味・読み・例文・類語

しょう【椒】[漢字項目]

[音]ショウ(セウ)(呉)(漢) [訓]はじかみ
木の名。サンショウ。「胡椒山椒
皇后御殿。「椒房

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精選版 日本国語大辞典 「椒」の意味・読み・例文・類語

はじかみ【椒・薑】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( 椒 ) 植物「さんしょう(山椒)」の古名
    1. [初出の実例]「みつみつし 久米の子等が 垣下(かきもと)に 植ゑし波士加美(ハジカミ) 口ひひく われは忘れじ 撃ちてし止まむ」(出典古事記(712)中・歌謡)
  3. ( 薑 ) 植物「しょうが(生薑)」の古名。《 季語・秋 》 〔観智院本名義抄(1241)〕

椒の補助注記

元来はサンショウの開裂した実の意と思われ、初めはサンショウの名であったが、味が辛いところからショウガもさすようになった。

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普及版 字通 「椒」の読み・字形・画数・意味


12画

[字音] ショウ(セウ)
[字訓] さんしょう

[説文解字]

[字形] 形声
声符は叔(しゆく)。叔はもとに作り、(しよう)の声がある。〔説文〕艸部一下に「なり」とあり、〔段注〕にを椒の初文とする。椒は〔説文〕未収。椒に草・木の二類があり、ともに辛気の強烈なものである。正月の(とそ)に用いて椒酒といい、また暖気を保ち臭気を除去するので、婦人の室の壁に塗りこんだ。それで後宮の建物を椒殿、その室を椒房という。

[訓義]
1. さんしょう、こしょう、はじかみ。
2. かぐわしい。

[古辞書の訓]
〔新字鏡〕椒 保曾木(ほそき) 〔名義抄〕椒 ハジカミ・ホソキ/蜀椒 ナルハジカミ・アフサハジカミ/椒 イタチハジカミ・ホソキ 〔字鏡集〕椒 ハジカミ・ホソキ・シキミ・イタチハジカミ・ナルハジカミ

[熟語]
椒阿椒掖・椒屋・椒花椒閣椒桂椒馨・椒香・椒酒・椒・椒椒除椒漿・椒椒觴・椒第・椒・椒庭・椒殿椒塗・椒盤・椒壁・椒房・椒葉・椒蘭椒聊
[下接語]
握椒・桂椒・胡椒・紅椒・香椒・山椒・蜀椒・申椒・丹椒・泥椒・塗椒・椒・茅椒

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動植物名よみかた辞典 普及版 「椒」の解説

椒 (サンショウ)

学名:Zanthoxylum piperitum
植物。ミカン科の落葉低木,園芸植物,薬用植物

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

和・洋・中・エスニック 世界の料理がわかる辞典 「椒」の解説

はじかみ【椒】

さんしょうの古名。

出典 講談社和・洋・中・エスニック 世界の料理がわかる辞典について 情報

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