デジタル大辞泉
「生薑」の意味・読み・例文・類語
しょう‐が〔シヤウ‐〕【生×薑/生×姜/×薑】
1 ショウガ科の多年草。地下茎は辛味と香気とがあり、食用・香辛料にする。茎は高さ30~60センチで笹のような葉を左右2列に出す。暖地では夏から秋にかけて花茎を伸ばし、紫色の地に黄色の斑点のある花を開くが、日本ではあまり咲かない。また漢方では生姜といい、発汗・健胃薬とする。はじかみ。くれのはじかみ。つちはじかみ。《季 秋》「朝川の―を洗ふ匂かな/子規」
2 《根茎の形が握った手に似ているところからか》けちな人。
「お前のやうなあたじけねえ人を―と申します」〈滑・浮世風呂・四〉
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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しょう‐がシャウ‥【生薑・生姜】
- 〘 名詞 〙
- ① ショウガ科の多年草。熱帯アジア原産で、日本へは古く渡来した。食用や薬用などに広く栽培される。地中に屈指を連ねたような根茎が発達し、黄白色を帯び辛味と芳香がある。茎は直立して高さ六〇~一〇〇センチメートルになる。葉は茎を抱く長い葉鞘(ようしょう)と披針形の葉身からなり二列に互生する。花は高さ二〇センチメートルぐらいになる花茎の先端部に集まって着く。花冠は橙黄色で先が三裂するが、日本ではあまり咲かない。根茎は香辛料、漬け物などに用い、健胃剤などにもする。漢名、薑。はじかみ。くれのはじかみ。つちはじかみ。あなはじかみ。《 季語・秋 》
- [初出の実例]「紙裹二生薑一称二薬種一、竹籠二昆布一記二斎儲一」(出典:菅家後集(903頃)読家書)
- 「生姜(シャウガ)もその盆のうへにあるだらふ」(出典:人情本・春色梅児誉美(1832‐33)初)
- [その他の文献]〔後漢書‐方術伝下・左慈〕
- ② けちなこと、また、その人をあざけっていう語。けちんぼ。生薑切。
- [初出の実例]「店の衆が生姜(シャウガ)だ、生姜だと申ますが」(出典:滑稽本・浮世風呂(1809‐13)二)
- 「十銭札一枚でも虎の子の様に大事がる吝爺(シャウガ)が」(出典:守銭奴の肚(1887)〈嵯峨之屋御室〉八)
- ③ 「しょうがで(生薑手)」の略。
- [初出の実例]「そなたの手ははじかみじゃと云。〈略〉しゃうがでおじゃる何でもない事」(出典:虎明本狂言・芥川(室町末‐近世初))
生薑の語誌
( 1 )①の古名は、クレノハジカミ。新井白石は「東雅‐一三」の中でハジカミは「其味辛辣の物」を称する古語であったと「和名抄」に見える香辛植物の名を列挙しながら指摘している。室町時代にはシャウガとハジカミが併用されていた。
( 2 )①には根生姜と葉生姜があるが、江戸後期には「紫姜(はじかみ) 気味生姜に同し 膾のあしらに并けんなと 又うめ酢にしたし鮓の具にもちう」〔新撰庖丁梯‐はの部〕とあるように、葉生姜のことを特にハジカミと呼ぶようになっていた。
しょう‐きょうシャウキャウ【生薑・生姜】
- 〘 名詞 〙 ショウガの根茎。漢方では乾燥して健胃剤、発汗剤に用いる。〔運歩色葉(1548)〕
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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生薑 (ショウガ)
学名:Zingiber officinale
植物。ショウガ科の多年草,園芸植物,薬用植物
出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報
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出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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