正眼(読み)セイガン

デジタル大辞泉 「正眼」の意味・読み・例文・類語

せい‐がん【正眼】

正視すること。
「然る後ふと―を得てさて観ずれば」〈二葉亭浮雲
(「青眼」「晴眼」「星眼」「清眼」とも書く)剣の構え方の一。剣の先を相手の目の位置に向けて中段に構えること。

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精選版 日本国語大辞典 「正眼」の意味・読み・例文・類語

せい‐がん【正眼】

  1. 〘 名詞 〙
  2. まともに見ること。正視すること。
    1. [初出の実例]「然る後フト正眼(セイガン)を得てさて観ずれば、何の事だ、皆夢だ邪推だ取越苦労だ」(出典:浮雲(1887‐89)〈二葉亭四迷〉二)
  3. ( 現在では多く「正眼」を用いるが、「青眼」「星眼」「清眼」「晴眼」とも書く ) 剣術の構えの一つ。刀の切先を相手の眼に向けて、中段に構えるもの。
    1. [初出の実例]「兵法の手に、石甲・満字・玉簾・乱除・飛除・半開・半合・清眼(セイガン)村雲などと云太刀を稽古する人有」(出典:仮名草子・似我蜂物語(1661)上)
  4. しょうげん(正眼)

しょう‐げんシャウ‥【正眼】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「しょう」「げん」はそれぞれ「正」「眼」の呉音 )
  2. 仏語。悟りの境地に達した人の卓越した正しい識見。
    1. [初出の実例]「三菩提の正眼を単伝す」(出典:正法眼蔵(1231‐53)行持)
  3. せいがん(正眼)

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デジタル大辞泉プラス 「正眼」の解説

正眼

大牧広句集。2014年刊行(東京四季出版)。2015年、第30回詩歌文学館賞(俳句部門)受賞

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