武田石(読み)たけだせき(その他表記)takedaite

最新 地学事典 「武田石」の解説

たけだせき
武田石

takedaite

化学組成Ca3B2O6鉱物三方晶系,空間群,格子定数a0.8638nm, c1.1850,単位格子中6分子含む。微粒結晶集合体。ガラス光沢劈開不明。硬度4.5。比重3.10。白〜淡灰色,条痕白色。一軸性負,屈折率ε1.630, ω1.726。岡山県布賀鉱山のスカルン中,方解石・ニフォントフ石・オルシャンスキー石などと産出鉱物学にすぐれた業績をあげた東京大学理学部の武田弘(1934〜2023)にちなみ,草地功ほかにより命名(IMA1993-049)。参考文献I.Kusachi et al. (1995) Min. Mag., Vol.59:459

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関連語 項目 松原

日本大百科全書(ニッポニカ) 「武田石」の意味・わかりやすい解説

武田石
たけだせき
takedaite

カルシウムの正ホウ酸塩の新鉱物。1995年(平成7)岡山県高梁(たかはし)市布賀(ふか)から草地功(くさちいさお)(1942― )らによって記載された。類似鉱物はない。自形は未報告。比較的高温条件下で生成されたゲーレン石‐スパー石スカルンと再結晶石灰岩の境界に生成されたスカルン鉱物の一つ。現在まで原産地以外の産出報告はない。

 共存鉱物はフロロフ石frolovite(化学式Ca[B(OH)4]2)、シベリア石sibirskite(CaH[BO3])、ペンタヒドロボライトpentahydroborite(Ca[B2O(OH)6]・2H2O)、オルシャンスキー石olshanskyite(Ca3[(OH)2|(B(OH)4)4])、ニフォントフ石nifontovite(Ca3[B3O3(OH)6]2・2H2O)、方解石など。同定は再結晶苦灰石(くかいせき)とほとんど同様に見えるが、劈開(へきかい)を欠き、比重が大きい。命名は東京大学名誉教授武田弘(1934― )にちなむ。

加藤 昭]


武田石(データノート)
たけだせきでーたのーと

武田石
 英名    takedaite
 化学式   Ca3[BO3]2
 少量成分  無
 結晶系   三方
 硬度    4.5
 比重    3.12
 色     白~淡灰
 光沢    ガラス
 条痕    白
 劈開    無
       (「劈開」の項目を参照

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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