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死刑廃止論 しけいはいしろんabolition of capital punishment

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

死刑廃止論
しけいはいしろん
abolition of capital punishment

受刑者の生命を奪う刑罰を廃止しようという主張。その論拠は,人間が人間の生命を奪うことに対する人道主義的疑問,犯罪予備軍に対する威嚇力への疑問,誤判による救済の不可能性などである。しかし,死刑の威嚇効果自体は世界的に認められており,かつて死刑廃止によって凶悪犯罪が増加したアメリカでは死刑が復活した先例がある。

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百科事典マイペディアの解説

死刑廃止論【しけいはいしろん】

人道主義的または刑事政策的な見地から死刑を廃止すべきだとする主張。後者は,誤判の場合の回復不可能,死刑の威嚇力の否定,被害者の救済にも無益などを理由とする。また,そもそも国家には犯罪者の生命を奪う権限は認められないという法哲学的議論もある。
→関連項目正木亮

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世界大百科事典内の死刑廃止論の言及

【刑事政策】より

…生命刑である死刑については,それを存置すべきかが問題となる。死刑廃止論は古くから主張されているが,存置論も根強く,世界的に見ても,かなりの数の国が死刑を廃止しているが,存置している国も多い。日本の改正刑法草案は死刑を存置することにしている。…

【死刑】より

… この峻厳な刑罰は,つづく普通法期には,ガレー船漕奴や植民地流刑の隆盛が自由刑の出現とも結びついて,裁判所実務によって緩和され,やがて18世紀後半には啓蒙思想の影響下に死刑の退潮は明白となる。ここではベッカリーアの死刑廃止論が有名であるが,ロシアのエリザベータ女帝時代における死刑の廃止(1741‐61),オーストリアのヨーゼフ2世による死刑廃止(1786)なども知られている。プロイセンでもフリードリヒ大王時代に大幅な死刑削減が実現し,1794年の一般ラント法典では死刑に代わって自由刑が中心的な刑罰となった。…

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