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気候順応 きこうじゅんのうacclimatization

翻訳|acclimatization

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

気候順応
きこうじゅんのう
acclimatization

人間,動物,植物が気候の異なるほかの地域へ移住,移動した場合,生理的にその気候に順応していくこと。気候順化ともいう。たとえば温帯人間熱帯に移住すると数年の間に汗腺が発達し,体感温度を調節するようになる。気候順応が十分に行なわれないと肉体的,精神的に障害を生じることもある。人間の祖先は熱帯地方に生まれ,その後時間をかけて砂漠,温帯,寒帯極圏,高地など地球のさまざまな気候に適応して生活するようになったが,これは人間の気候順応による。倫理学者和辻哲郎は著書『風土』(1935)のなかで,気候順応は人間の性格にも影響し,自由を謳歌する牧場型,闘争的な砂漠型,自然に忍従で受容的な季節風型があり,日本人は季節風型に入るとしている。

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世界大百科事典 第2版の解説

きこうじゅんのう【気候順応 acclimatization】

人間が原住地の気候と異なる新しい土地に移り住んだとき,最初は異なる気候環境に順応できず,身体の生理機能に異常を生ずる場合が多いが,そのうちにその土地の気候環境に順応してゆくことを気候順応といい,気候馴化,気候順化,風土馴化などとも呼ぶ。新しい気候環境の地に移り住むと人間の生理機能に変化をきたし,それが安定し十分順応するには長い年月を必要とする。しかし,気候への順応能力には人種差ばかりでなく,個体間にも差異がある。

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世界大百科事典内の気候順応の言及

【順応】より

…一般には非遺伝的な適応adaptation現象であって多くは可逆的変化である。実験的に特定の環境条件を変化させたときに生じる順応(順化)acclimationにたいして,季節や地理的条件などの違いによる自然環境下でみられる順応を気候順化acclimatizationという。これには多くの場合,複数の環境要因が関与していて,たとえば温度のほかに光周期,栄養などの要因を考える必要がある。…

※「気候順応」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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